Nocardia seriolae に対するブリとマダイの感受性
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概要
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N. seriolae の腹腔内感染ではブリの半数致死量は1.1×103CFU/100g体重で, マダイでは3.4×104CFU/100g体重であった。浸漬感染では, ブリのそれは1.2×104CFU/mLであったが, マダイでは1.0×105CFU/mLの浸漬でも死亡はみられなかった。ブリおよびマダイの血清にN. seriolae に対する殺菌活性は認められなかった。N. seriolae の生菌を加えた時, マダイの腎臓食細胞は活性酸素産生量が有意に増加したのに対し, ブリでは増加しなかった。食細胞の活性酸素はN. seriolae 感染防御に重要な一因子である可能性が示された。
- 日本魚病学会の論文
- 2006-12-15
著者
-
酒井 正博
Faculty of Agriculture, Miyazaki University
-
川上 秀昌
Ehime Prefectural Fish Disease Control Center
-
中岡 典義
Ehime Prefecture Fish Disease Control Center
-
川上 秀昌
愛媛県魚病指導センター
-
酒井 正博
Faculty Of Agriculture Miyazaki University
-
板野 公一
Ehime Prefectural Fish Disease Control Center
-
河野 智也
Faculty of Agriculture, Miyazaki University
-
河野 智也
Faculty Of Agriculture Miyazaki University
-
河野 智哉
宮崎大学農学部
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