口腔外科入院患者における C 型肝炎ウイルス感染の HCV 抗体と HCV-RNA による検討
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
We evaluated the prevalence of HCV infection by serum HCV-RNA and HCV antibody tests among dental hospitalized patients. Subjects included 1923 patients who were hospitalized from January 1994 to December 1996 at the First and Second Divisions of Oral and Maxillofacial Surgery, Kyushu Dental College Hospital, Kitakyushu, Japan. The prevalence of patients with second generation HCV antibody (HCV-2) was 91/1436 (6.3%). HCV antibody by third generation was measured in 57 subjects with HCV-2. Serum HCV-RNA was tested in 62 patients with HCV-2 by reverse transcriptase-polymerase chain reaction. Differences were examined with the unpaired Student's T test where appropriate, and categorical variables were compared using the chi square test or Fisher's exact probability test. Results were considered to be significant when the P value was less than 0.05. In 62 subjects with HCV-2, HCV-RNA was positive in 33 (53.2%), and in 48 patients with HCV-3, HCV-RNA was detected in 30 (62.5%). The prevalence of HCV-RNA was much higher in subjects with HCV-3≩6.7 unit (80.6%) than in those with HCV-3<6.7 unit (4.5%) (P<0.01). Serum alanine transaminase and aspartate transaminase concentrations were significantly higher in subjects with HCV-2 than in those without HCV-2 (P<0.01), while these concentrations did not differ between subjects with and without HCV-RNA. Genotype of HCV was mainly type 2 (70%), and Type 3 (20%) in subjects with HCV-RNA. In conclusion, the prevalence of HCV-RNA in dental patients with HCV antibody was approximately 60%, suggesting that 40% of HCV seropositive patients had no HCV viremia at present. HCV antibody concentration is partly useful for detecting whether the patient has serum HCV-RNA.
- 九州歯科学会の論文
- 1998-08-25
著者
-
高田 豊
九州歯科大学健康促進科学専攻健康増進学講座総合内科学分野
-
福田 仁一
九州歯科大学口腔外科学第1講座
-
福田 仁一
九州歯科大学
-
黒川 英雄
九州歯科大学共用試験OSCE実行委員会
-
梶山 稔
九州歯科大学口腔外科学第2講座
-
黒川 英雄
九州歯科大学 健康促進科学専攻生命科学講座口腔病態病理学分野
-
松村 潔
九歯大・内科
-
立石 晃
田川市立病院歯科口腔外科
-
立石 晃
九州歯科大学口腔外科学第一講座
-
藤川 潤
九州歯科大学内科学講座
-
脇坂 正則
九州歯科大学内科学講座
-
松村 潔
九州歯科大学内科学講座
-
藤川 潤
九歯大・内科
-
脇坂 正則
国立療養所福岡東病院 内分泌代謝糖尿病科
-
脇坂 正則
国立療養所福岡東病院
-
脇坂 正則
九州歯科大学 歯科矯正学 講座
-
梶山 稔
九州歯科大学口腔外科学教室第2講座
-
立石 晃
九州歯科大学口腔外科学教室第1講座
-
梶山 稔
九州歯科大学口腔外科学教室
関連論文
- 九州歯科大学大学院生の研究環境とそれに伴う意識の調査
- 歯科治療後にみられる知覚異常の予後診断に関する研究 : 自覚症状について
- 27-327 アロマセラピーを補完代替療法として用いた顎関節症の臨床的検討(相補・代替医療2,一般演題(ポスター発表),近未来医療を担う心身医学,第1回日本心身医学5学会合同集会)
- 頬粘膜下に発生した比較的大きな粘液貯留嚢胞の1例
- 思春期唇顎口蓋裂術後患者の自己意識と社会適応
- γ-グロブリン大量療法が有効であった特発性血小板減少性紫斑病を有する骨格性下顎前突症患者の周術期管理
- 術後精神障害を認めた顎変形症の1例
- 植物性異物(竹)が頬部に迷入した1例
- 口蓋裂術後患者と健常者の鼻咽腔周囲を構成する骨の成長発育についての比較検討
- 両側にわたる上顎骨欠損および上唇欠損を伴う症例に対する機能回復
- 大きな濾胞性歯嚢胞の 2 例 : 局所自家骨小片移植後 1 年 7 カ月間の X 線写真観察
- 若年者のエナメル上皮腫 : 開窓後, 4 年 6 か月間にわたる X 線写真観察
- 実験的咬合異常による顎関節の変化 : 咬合挙上冠による影響
- 下顎前突症症例において下顎枝矢状分割術で後方移動する際のミニプレート固定法と2本のネジ止め固定法との術後骨格安定度について
- 本学歯学部学生による授業評価の包括的解析
- 血液内科と協力して治療を行った顎口腔領域悪性リンパ腫の3症例
- 癌化した舌縁部白板症症例における免疫組織化学的変化 : とくにアポトーシス関連蛋白を中心に
- 亜型悪性高熱症の既往を有する骨格性下顎前突症患者の全身麻酔下手術経験
- Karapandzic flap と菱形弁にて下唇口角部を即時再建した頬粘膜(下唇粘膜)癌の1例
- 下顎骨に発生した歯原性粘液腫の1例
- 上顎臼歯部に発現した粘液線維腫の1例
- 浸潤様式 4C 型扁平上皮癌へと移行した舌白板症症例の病理学的・免疫組織学的検討
- 耳下線内に浸潤した頸部脂肪腫の 1 例
- 口腔扁平上皮癌Staga I, II手術施行症例の臨床病理学的検討
- 正中菱形舌炎の 3 症例
- 抗Fas抗体(Fas D)を用いた免疫組織化学的研究 : 口腔白板症, 扁平苔癬, 扁平上皮癌におけるFas抗原の検出
- 口腔扁平上皮癌における Fas 抗原の検出
- 口唇,口腔および上顎洞扇平上皮癌の治療成績
- 超音波を用いた口腔扁平上皮癌細胞への遺伝子導入法の開発
- Actinobacillus actinomycetemcomitansが産生するCdtBは単独で歯肉扁平上皮癌の細胞死を誘導する
- 両側に現われた先天性側頸瘻の 1 例
- 九州歯科大学附属図書館利用者数の解析
- 顎関節症患者のための問題志向型診療録の試作および検討
- 唾液腺腫瘍63例の臨床統計的検討
- 歯槽骨形態異常を伴った歯肉線維腫症に対する治療経験
- 術後精神障害を認めた下顎歯肉癌の1例
- 開口障害を主訴とし顎関節症と鑑別を要した炎症および腫瘍の2症例
- 下顎枝垂直骨切り術における簡便な骨切り線決定法とその再現性
- ウサギ下顎骨仮骨延長中に発現した軟骨組織の骨化様式に関する研究
- 術前術後管理に苦慮した中等度精神遅滞を伴った舌癌患者の1例
- エチレンオキサイドガス滅菌後の矯正用プライヤーにおける有害残留物の分析
- 九州歯科大学附属病院顎関節症科の初診患者の動向
- 本学の同僚による授業評価の現状
- プレート顎骨再建の臨床統計的検討 : 腫瘍症例について
- 鑑別診断に苦慮した Garre 骨髄炎の1例
- 新分類法(WHO 2005)に基づく日本人における歯原性腫瘍の臨床病理学的検討
- 敗血症を併発した歯性感染症による非クロストリジウム性頭頸部ガス壊疽の1例
- 口蓋に生じたオンコサイト筋上皮腫の1例
- 徳山中央病院歯科口腔外科における有病者の臨床統計的観察
- 口腔癌患者に対する癌告知のあり方について
- 歯科入院患者における肝炎ウイルス感染と肝臓病
- セファランチンで維持療法を行った口腔内の尋常性天疱瘡の1例
- 口腔外科入院患者における C 型肝炎ウイルス感染の HCV 抗体と HCV-RNA による検討
- 口腔癌告知患者を対象とした癌告知アンケートの調査結果について
- 上顎骨に発生した筋線維腫の1例
- 症状把握が困難であった軽度精神遅滞患者の顎関節症の1例
- 学生の心理特性とシミュレーションテストによる歯周病実習試験成績の関係について
- 非外科処置による全身への影響
- 口腔外科入院患者における加齢と内科疾患の関連
- 歯科診療に伴う針刺傷事故の検討
- 平成 7 年九州歯科大学附属病院内科外来患者の臨床統計学的検討
- 九州歯科大学附属病院口腔外科入院患者における心電図異常
- 九州歯科大学附属病院歯科外来患者における有病者の検討
- 九州歯科大学付属病院口腔外科入院患者における有病者の実態 : 病歴聴取および臨床検査値からの検討
- 内科からみた有病者歯科
- 側頭筋内に発生した勃起性血管腫様神経鞘腫の1例
- 乳児期に舌小帯短縮症と診断された 6 歳児の機能性構音障害の 1 例
- 上顎歯槽突起皿状欠損症例へのスプリング・デンチャーの応用とその機能的評価
- 下顎前突症に対する下顎枝矢状分割術にオトガイ形成術を併用する場合の下顔面部の診断基準とその術後評価
- 顎関節突起骨折に対する各種骨内固定法の生体力学的評価
- 顎変形症手術後の機能評価
- 下顎骨内に発生した孤立性神経線維腫の1例
- 全身麻酔下口腔外科手術後のストレス持続の検討 : 術前後早朝血中コルチゾール値の調査
- 糖尿病を合併した口腔外科入院患者の全身麻酔下手術に伴う血糖変化
- 重篤な口底, 頸部蜂窩織炎症例とその進展経路についての解剖学的考察
- 未手術口蓋裂患者の上顎形態に関する定量形態学的研究 : 第2報
- 九州歯科大学における大学理念の周知度および大学教育満足度に関するアンケート調査 : 学生・卒業生・雇用主・教員での比較
- ウサギ下顎骨の仮骨延長における待機期間が初期の骨成形過程に及ぼす影響
- 抜歯後に生じた非典型的扁平上皮癌の一例
- 歯学部学生の学習施設環境満足度の変化 : 新本館棟竣工の効果
- 80歳者における個々の歯牙喪失と異常心電図所見の関係
- 下顎関節突起骨折の治療成績の検討
- 口腔外科入院患者における臨床血液生化学検査値への成長・加齢・性差の影響
- 口腔外科入院患者における赤血球数・血色素濃度・ヘマトクリットの解析
- オカダ酸による口腔扁平上皮癌細胞のアポトーシスとFas系カスケード
- 九州歯科大学歯学部学生の心身の健康に関するアンケート調査
- 九州歯科大学歯学部学生の学習環境満足度調査結果について
- 九州歯科大学歯学部学生の講義および実習の達成度および満足度に関するアンケート調査
- 福岡県下80歳者の口腔内状況と運動機能の関連性について
- 福岡県下80歳者の口腔内状況と運動機能および骨密度との関係
- 8020追跡調査研究における現在歯数と生命予後の関連について
- 九州歯科大学附属図書館貸出し図書の教科別・利用者別解析
- 健康な心と身体は口腔から : -内科医から見た8020運動-80歳福岡県住民における現在歯数・咀嚼能力と全身との関係 : 特に心電図虚血性変化, 日常生活活動能力, 運動能力との関係
- シミュレーションテストの成績と学生の不安, ストレス, 緊張の関係について
- 福岡県下80歳者の口腔および全身の健康状態の関連性について
- 九州歯科大学歯学部学生(平成18年度-21年度)における大学理念の周知度および大学教育満足度に関する4年間のアンケート調査 : 九州歯科大学自己評価部会報告書
- 歯学科3年次生のPBLテュートリアルに対する学生の評価
- 健康増進に向けた咀嚼の位置づけとは
- 咀嚼機能と長寿 : 80歳住民での12年間コホート研究から
- 九州歯科大学教員による本学卒業生・大学院修了生の資質, 学力の教育成果に関するアンケート調査