新規フルオロキノロンWQ-3345およびWQ-3402の抗らい菌活性
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概要
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新規フルオロキノロンWQ-3345およびWQ-3402の抗らい菌活性をBuddemeyer法とヌードマウス足蹠法で検討した。Buddemeyer法では、RFP>WQ-3402>sparfloxacin(SPFX)>gatifloxacin(GFLX)>WQ-3345>levofloxacinの順で、WQ-3402の抗らい菌活性はSPFXを凌ぎフルオロキノロン中最強であったが、WQ-3345はGFLXより弱かった。他方、ヌードマウス足蹠法ではWQ-3345とWQ-3402は何れも20mg/kg投与でらい菌増殖の不完全抑制を示すに留まった。さらに、Buddemeyer法で抗らい菌活性の強かったWQ-3402を50mg/kgに増量してヌードマウス足蹠法で検討したところ、20mg/kg投与の場合と同様に不完全抑制を認めたに過ぎなかった。以上の成績よりWQ-3402は、Buddemeyer法では強い<I>in vitro</I>抗らい菌活性を示すものの、ヌードマウス足蹠法での<I>in vivo</I>抗らい菌活性はSPFXのそれに比べては著しく劣ることが明らかになった。
- 日本ハンセン病学会の論文
- 2005-02-01
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