化学療法からみたハンセン病末梢神経障害抑制
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概要
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抗らい菌活性を有するクラリスロマイシン(CAM),ロキシスロマイシン(RXM),ミノサイクリン(MINO),ホスホマイシン(FOM),フシジン酸(FA)は、抗炎症作用を示す。CAMとRXMはラットカラゲニン浮腫を、MINOはラットアジュバント関節炎を抑制する。またステロイド剤が免疫抑制作用を示すのに対し、CAM.RXM,MINO.FOMは免疫調節作用を示す。FAはcyclosporin Aに類似した作用を示し、免疫抑制作用がある。これら抗らい菌薬の免疫薬理学的作用を考慮し、炎症制御作用を持つCAM,RXMと抗炎症作用を持つFA,MINOを新たな併用薬として効果的に組み合わせることで末梢神経障害を抑制する多剤併用療法の可能性を検討した。
- 日本ハンセン病学会の論文
- 1999-07-21
著者
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