谷津環境におけるサシバの行動と生息条件
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概要
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千葉県印譜沼流域鹿島川水系において,サシバの分布および生息環境について調べた・まず,サシバの繁殖期間中にあたる1997年4月下旬から6月初旬にかけて,生息分布を調査した・また,同年5月下旬から7月下旬にかけて,ラジオ・テレメトリ法により繁殖期間中の繁殖雄4羽の行動追跡を行なった・その結果,サシバは,谷津環境に生息し,生息分布は,谷津田の幅の広さと関連があった・サシバは斜面林を移動しながら採食し, 6月初旬までは谷津田を採食場所として利用したが,それ以降は林縁部,林冠部へと採食場所を移行させた.これらのことから,サシバは採食効率の面から谷津環境を営巣および採食場所として利用していると推察された.We studied the distribution and habitat use of the Gray-faced Buzzard Eagle, Butastur indicus, along the Kashima river, watershed of lnba Marsh, Chiba Prefecture. Eagles were censused on maps from late in April to early in June, 1997. Four male eagles were radio-tracked from late May to late July inthe same year. The eagles occurred at Yatsu-environment, which is composed of Yatsuda (small paddy held) and forests on terrace scarp, and they preferred narrow Yatsuda. The eagles perched in trees on terrace scarp through the breeding season, and foraged in Yatsuda until early June. But, in June and August, the foraging site shifted from Yatsuda to forest edge and canopy. These results suggest that the eagles selected Yatsu-environment as nesting and foraging habitat to increase their foraging efficiency through seasons.
- 社団法人環境情報科学センター,東京大学大学院農学生命科学研究科の論文
- 1998-11-16
著者
-
恒川 篤史
鳥取大
-
武内 和彦
東京大学大学院農学生命科学研究科生圏システム学専攻
-
恒川 篤史
東京大学大学院農学生命科学研究科生圏システム学専攻
-
東 淳樹
東京大学大学院農学生命科学研究科
-
恒川 篤史
東京大学大学院
-
武内 和彦
東京大学大学院農学生命科学研究科
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