ネギ属Cepa節の栽培種および野生種のグルタミン酸デヒドロゲナーゼアイソザイムの遺伝分析
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概要
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ネギ属<I>Cepa</I>節植物のグルタミン酸デヒドロゲナーゼ (GDH) の遺伝系を明らかにするために, アイソザイム分析を行った. ネギとシャロットの2倍性および3倍性雑種のGDHザイモグラムを詳細に分析した結果, GDHのサブユニットの会合の程度は一量体から六量体まで存在することが判明した. また, 本研究で用いた二つの栽培種および四つの野性種のGDHの発現は遺伝子座<I>Gdh-1</I>上にある二つの対立遺伝子<I>Gdh-1<SUP>F</SUP></I>および<I>Gdh-1<SUP>A</SUP></I>によって支配されていた. <I>A. fistulosum. A. galanthum. A. oscltaninii</I>および<I>A. attaicum</I>は対立遺伝子<I>Gdh-1<SUP>F</SUP></I>を, <I>A. cepa</I> Aggregatum group, <I>A. cepa</I> Common onion groupおよび<I>A. vavillovii</I>は対立遺伝子<I>Gdh-1<SUP>A</SUP></I>を有していた. 以上の結果から, GDHの遺伝系が明らかになり, GDHアイソザイム遺伝子が<I>Cepa</I>節植物における有用な遺伝的マーカーであることがわかった.
- 園芸学会の論文
- 1995-06-15
著者
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