ミトコンドリア DNA および葉緑体 DNA の RFLP に基づくネギ属 Cepa 節栽培種および野生種の類縁関係
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ミトコンドリアDNA(mtDNA)および葉緑体DNA(cpDNA)のRFLPに基づいて, ネギ属Cepa節種間の類縁関係を検討した.栽培種としてAllium fistulosumおよびA. cepa, 野生種としてA. altaicum, A. galanthum, A. oschaniniiおよびA. vaviloviiを供試し, 群平均法によりこれらの種のクラスター分析を行い, デンドログラムを作成した.mtDNAのデンドログラムにおいて, A. cepaはA. vaviloviiと近い遺伝的距離でクラスターを形成し, さらに, cpDNAにおいてはこれらの2種間で遺伝的距離が得られなかった.また, A. fistulosumはmtDNAおよびcpDNAのいずれのデンドログラムにおいても, A. altaicumと近い遺伝的距離でクラスターを形成した.これらのことから, A. cepaとA. vaviloviiおよびA. fistulosumとA. altaicumは遺伝的に近縁であることが示された.一方, 両デンドログラムから, A. oschaniniiは他の5種とは遺伝的に遠いと考えられた.本研究の結果, mtDNAに基づくCepa節種間の類縁関係は, cpDNAに基づく類縁関係とほぼ一致することが明らかになった.
- 園芸学会の論文
- 2001-03-15
著者
-
山下 謙一郎
農研機構野菜茶研
-
田代 洋丞
佐賀大農学部
-
山下 謙一郎
佐賀大学農学部
-
田代 洋丞
佐賀大学農学部
-
大山 知泰
佐賀大学農学部
-
野田 ルミ
佐賀大学農学部
-
宮崎 智也
佐賀大学農学部
-
一色 司郎
佐賀大学農学部
-
田代 洋丞
佐賀大学農学部蔬菜・花卉園芸学教室
関連論文
- 両性生殖性ニラ (Allium ramosum) 二倍体と Rhizirideum 亜属野生種 A. scabriscapum との種間雑種および戻し交雑第一代の形態特性, アリインおよびメチイン含量の評価
- 両性生殖性ニラ (Allium ramosum L.) 二倍体と Rhizirideum 亜属野生種 A. scabriscapum Bois. et Ky. との種間雑種のさび病抵抗性および (+)-S-allyl-L-cysteine sulfoxide(アリイン)含量の評価
- ネギの品種内交配および自殖による雄性不稔性の遺伝様式の推定
- 系統集団選抜によるニラ両性生殖性二倍体の生育・外観特性の改良
- 3選抜地での循環選抜に由来するネギ8自殖系統間のダイアレル交配と各選抜地での形質評価による茎葉生重, 葉身長, および葉身長径比の遺伝分析
- ニラの単為発生性に連鎖するDNAマーカーの開発
- PLUGシステムを利用したネギにおけるマーカー開発
- ネギにおける連鎖地図と染色体との対応
- ネギ連鎖地図とタマネギ染色体地図の対応について
- 循環選抜によるネギさび病抵抗性の選抜効果
- ネギにおける雄性不稔個体の出現率および雄性不稔性の遺伝様式の評価
- ネギSSR濃縮ライブラリーの作製
- ニラ両性生殖性二倍体とアポミクシス性三倍体の交配による異数性分離集団の育成
- 両性生殖性ニラ (Allium ramosum L.) 二倍体と Rhizirideum 亜属野生種 A. scabriscapum Bois. et Ky. との種間雑種の育成
- Cepa 節野生種 Allium galanthum Kar. et Kir. の細胞質を有するネギ (A. fistulosum L.) 雄性不稔系統の種子生産力試験
- Allium galanthum Kar. et Kir. の細胞質をもつネギ (A. fistulosum L.) の細胞質雄性不稔性に対する稔性回復遺伝子の Sequence Characterized Amplified Region (SCAR) マーカーの開発
- 未受粉小花培養による Allium galanthum Kar. et Kir. の細胞質を有するCMSシャロット (A. cepa L. Aggregatum group) の半数体の誘導
- インドネシア産白玉シャロットの遺伝的特性
- 野生種の細胞質をもつネギの雄性不稔性に対する稔性回復遺伝子のSCARマーカーの開発
- ワケギのミトコンドリア DNA の RFLP 分析
- ミトコンドリア DNA および葉緑体 DNA の RFLP に基づくネギ属 Cepa 節栽培種および野生種の類縁関係
- シャロット(Allium cepa L. Aggregatum group)における染色体特異的SCARマーカーの開発
- Genomic in situ hybridization による Allium galanthum と A. fistulosum 間の核置換の進行過程の可視化
- ネギ、シャロットおよびワケギのミトコンドリアDNAのRFLP分析
- インドネシアのシャロット白玉系統について(予報)
- ミトコンドリア DNA 多型のネギ属 Cepa 節栽培種および野生種の細胞質判別への利用
- ナスおよび近縁野生種のミトコンドリアDNAのRFLP分析
- Genomic in situ hybridization による Allium galanthum とシャロット間の核置換の可視化
- Genomic in situ hybridization による Allium galanthum とシャロット間の核置換の進行過程の可視化
- Allium galanthum Kar. et Kir. の細胞質を有するネギ (A. fistulosum L.) の細胞質雄性不稔性に対する稔性回復遺伝子と連鎖するアイソザイムおよび RAPD マーカー
- 野生種 Allium galanthum Kar. et Kir. の細胞質はネギ (A. fistulosum L.) の雄性不稔系統の開発に有効である
- Allium galanthum Kar. et Kir. の細胞質を有するシャロット雄性不稔系統の育成の可能性
- ネギ属Cepa節栽培種および野生種の葉緑体DNAの同定方法の比較検討
- 野生種の細胞質を利用したネギ属雄性不稔系統に関する研究 : (第2報)Allium galanthum Kar. et Kir. とネギ (A. fistulosum L.) の連続戻交雑後代の稔性調査およびアイソザイム分析
- シャロット系統'チェンマイ'の開花特性と花粉稔性
- ネギSSR及びタマネギESTマーカーを利用したニンニクの品種識別
- キクの組織培養(第1報) : 器官形成に関する品種間差異
- ネギ属 Cepa 節の栽培種および野生種におけるSSRマーカーの開発
- シャロットの第8染色体を一対もつネギ重複異種染色体添加系統における添加染色体の伝達率
- シャロットにおける蛍光AFLPマーカーの座乗染色体について
- 循環選抜によるネギのさび病抵抗性の改良
- シャロットにおける染色体特異的CAPSマーカーの開発
- フローサイトメトリーによるシャロット染色体をもつネギ単一異種染色体添加型個体の簡易判別
- シャロット染色体をもつネギ単一異種染色体添加系統におけるさび病抵抗性
- ニンニクSSRマーカーの開発と品種識別
- レタス及び日本産近縁野生種のプロトプラストからの植物体再生及び細胞融合
- サトイモの花粉の発芽及び着果
- ネギ属植物の種々の器官・組織から単離されたプロトプラスト
- ワケギの起源に関する細胞遺伝学的研究(第3報) : 染色体倍加によるワケギの稔性回復
- GISHによるインドネシアのワケギの同定
- ヴィエトナムおよび周辺諸国のシャロット(Allium cepa L. Aggregatum Group)の比較研究
- ヴィエトナムのシャロット(Allium cepa L. Aggregatum group)の遺伝的変異
- ヴィエトナムのラッキョウの遺伝的変異
- タマネギ及びシャロット (Allium cepa L.) の高密度染色体地図 : (第1報)AFLPマーカーの開発
- ウ゛ィエトナムのシャロットの遺伝的変異
- Genomic in situ hybridization による在来ワケギ及び合成ワケギの染色体分析
- パラフルオロフェニルアラニンがネギ属植物のカルスの増殖及び染色体数に及ぼす影響
- サトイモの培養茎頂のコルヒチン処理による倍数体の作出と倍数体の特性
- 東南アジア産シャロットについて
- 肥後ギクの花の形質と染色体数について
- キクの組織培養(第5報) : 茎横断切片培養におけるカルスおよびシュートの形成に関する組織学的研究
- シャロットとタマネギの雑種のF_2世代における形質の分離
- シャロット葉鞘部におけるアントシアニンおよびフラボノイド発現を支配する遺伝子の座乗染色体の決定
- 肥後ギクのin vitro増殖
- バングラデシュ産野生サトイモ(Colocasia esculenta Schott)のアイソザイムの遺伝様式と変異
- ナスと Solanum gilo Raddi. の複二倍体の稔性
- ナスと Solanum gilo の雑種の花粉不稔
- ウ゛ィエトナムのネギ属野菜 : 予報
- ネギ属野菜の育種戦略を考える
- アイソザイム分析による日本産サトイモ [Colocasia esculenta (L.) Schott] の品種分類
- サトイモ(Colocasia Esculenta (L.) Schott)のAAT,IDHおよびSKDHアイソザイムの遺伝分析
- サトイモ(Colocasia esculenta (L.) Schott)のアイソザイムの地理的変異
- アイソザイム分析による日本産サトイモ(Colocasia esculenta (L.) Schott)の品種分類
- ネギ属 Cepa 節植物のRAPD分析
- シャロットの全ての染色体へのRAPDマーカーの振り分け
- サトイモ [Colocasia esculenta (L.) Schott] の三倍体の起源
- シャロットの半数体及びその倍加系統の特性
- Allium galanthum Kar. et Kir. の染色体を持つネギの単一異種染色体添加系統の作出およびそれらのアイソザイム分析
- シャロットの染色体を持つネギの単一異種染色体添加系統の特性
- ネギ属 Cepa 節の栽培種および野生種のイソクエン酸デヒドロゲナーゼアイソザイムの遺伝分析
- ネギの半数体の特性
- ナスおよびその近縁野生種のクロロプラストDNAのPCR-RFLP分析
- ナスおよびその近縁野生種におけるRAPD分析
- ショウガの培養茎頂のアルキル化剤処理によって誘発されたアイソザイム突然変異
- 肥後ギクの花粉稔性および種子稔性
- 野生種の細胞質を利用したネギ属雄性不稔系統に関する研究 : (第1報) Allium galanthum Kar. et Kir. とシャロット(A. cepa L. Aggregatum group)の連続戻交雑後代の稔性
- シャロットの染色体をもつネギの単一異種染色体添加系統シリーズの完成およびそれらのRAPD分析
- バレイショ花粉の長期貯蔵
- 高張酵素液処理によるネギのサイトプラストの単離
- シャロット第8染色体を一対もつネギ重複異種染色体添加系統の作出
- シャロット由来単一異種染色体を添加したネギ系統の稔性
- シャロット由来単一異種染色体を添加したネギ系統における添加染色体の伝達率
- シャロットの染色体を持つネギの単一異種染色体添加系統における添加染色体の伝達率
- サトイモの二倍体間交雑によって得られた三倍体
- 中国産野生キュウリ Cucumis hystrix Chakra. に関する研究 : (第1報)アイソザイム分析による C. hystrix とキュウリおよびメロンとの遺伝的距離の検討
- ナスを花粉親(反復親), 近縁野生種 Solanum indicum L. を種子親として作出した戻し交雑後代の稔性
- 単一異種染色体添加系統および染色体マーカーの利用によるタマネギAFLP連鎖地図と染色体の対応関係の解明
- Genomic in situ hybridization による近縁野生種の染色体をもつネギの単一異種染色体添加系統における異種染色体の同定
- フローサイトメトリーによるワケギの倍数性判別法の開発
- マイクロマニピュレーションによるネギ属植物の染色体の単離