共同研究 1 日本脳炎ウィルス・デングウィルスのレセプターの同定 (ウィルス結合性糖鎖誘導体によるウィルス感染阻害効果の検討)
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概要
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デングウィルス(DEN)感染症は,熱帯,亜熱帯地方を中心に毎年流行を繰り返しており,ここ数十年急激にその患者数を増大させている。近年の世界的規模での温暖化傾向および人・物資の大量高速輸送手段の発達により,DEN感染流行域は急速に広がっており,世界的規模での対策が急務とされている。DENは蚊媒介性ヒト病原体であり,ヒトに感染した場合,比較的穏やかな熱性疾患であるデング熱と致死的疾患であるデング出血熱を引き起こす。しかしながら,本ウィルスの標的組織,細胞,さらには宿主細胞への感染機構に関しては,未だ明らかにされていないことが多く,有効なワクチンや抗ウィルス剤は現時点で皆無である。DEN受容体分子としての関与が認められている糖鎖分子が抗DEN剤として利用できると考えられる。これまでに我々はDENと結合性を示す糖鎖としてラクト系糖鎖構造を含む糖脂質を同定した。本研究では,我々の見出したDEN結合性糖鎖分子の糖鎖分子の糖鎖部分を担持したデンドリマーを用いてDEN感染阻害作用を検討した。また,型の異なるデンドリマーと結合性糖脂質の糖鎖部分であるオリゴ糖を用いてDENに対する感染阻害作用を比較,検討した。
- 長崎大学の論文
著者
-
森田 公一
長崎大学熱帯医学研究所
-
鈴木 康夫
静岡県立大学薬学部生化学教室
-
森田 公一
長崎大学熱帯医学研究所附属熱帯性病原体感染動物実験施設
-
森田 公一
長崎大学熱帯医学研究所 ・ 分子構造解析分野
-
鈴木 康夫
中部大・生命健康
-
森田 公一[他]
長崎大学熱帯医学研究所・分子構造
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