身装電子年表の作成に関する基本的課題 2 : 風俗・流行関連主題
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概要
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本稿は、昨年度発表した「身装電子年表の作成に関する基本的課題:近代日本身装画像データベースを前提として」では言い尽くせなかった風俗と流行に関する問題、および紙数の関係で取り上げることのできなかったC欄<回顧>について検討をおこなっている。なお、本電子年表はA欄<事件>、B欄<現況>、C欄<回顧>という枠組みを基本として構成されている。検討課題は以下の3点である。1)とくにB欄<現況>で取り上げる身装の具体的態様についての主要主題を再度確認する。2)コンピュータ上における、同時代画像を含む関連情報の画面構成を提示する。3)不確定年代データについては年代枠を設けず、主題枠C欄<回顧>によって処理する。 1)の課題については、身装の総合性についての「風俗的標準」を示唆するデータに焦点をあて、当該期間の主要主題を確認している。2)の課題については、A欄とB欄、および関連画像のコンピュータ上での提示方法を、1894年のデータを例にとって示している。3)の課題については、当該期間の重要主題65項目を提示し、そのうちのひとつの項目である<束髪>を例として、データを提示している。 本身装電子年表は、独自の年表として、また、すでに着手している身装画像データベースの時系列からの検索ツールとして、web上に公開することを目的としている。
- 大阪樟蔭女子大学の論文
- 2005-03-08
著者
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