肝癌に対するバイポーラ電極針を用いたラジオ波熱凝固療法~当院における初期使用経験~
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概要
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肝癌に対するラジオ波熱凝固療法(RFA)は小型肝癌に対する標準治療として普及している.本邦でのRFAはモノポーラ機器が用いられてきたが,2012年9月に「バイポーラRFAシステムCelonPOWER」が保険適用となった.2008~9年に大阪赤十字病院を含む国内4施設で当機器の臨床試験が行われ,そのうち当院における全27症例を検討し報告する.1回のRFAで十分な凝固域が得られた割合は全33結節中28結節(84.8%)であり,追加治療を行った4結節は全て2回目のRFAで十分な凝固域が得られた.十分な凝固域を得た31結節のうち経過観察中に(平均観察期間14.3カ月)局所再発を認めたものは2結節(6.5%)であった.術後に治療を要する合併症を来したものは1例(3.7%)であった.バイポーラ電極針を用いたRFAは有用と考えられるが,より適切なプロトコル設定やモノポーラ機器との使い分けが課題である.
- 一般社団法人 日本肝臓学会の論文
著者
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西川 浩樹
大阪赤十字病院消化器科
-
坂本 梓
大阪赤十字病院消化器科
-
齋藤 澄夫
大阪赤十字病院消化器科
-
池田 敦之
京都大学大学院医学研究科消化器内科
-
金 秀基
京都大学大学院医学研究科消化器内科学
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木村 達
大阪赤十字病院消化器内科
-
喜多 竜一
大阪赤十字病院内科
-
木村 達
大阪赤十字病院内科
-
池田 敦之
京都大学大学院医学研究科消化器内科学
-
恵荘 裕嗣
京都大学大学院医学研究科消化器内科学
-
大﨑 往夫
大阪赤十字病院消化器内科
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犬塚 義
京都大学大学院医学研究科消化器内科学
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坂本 梓
大阪赤十字病院消化器内科
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西川 浩樹
大阪赤十字病院消化器内科
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齋藤 澄夫
大阪赤十字病院消化器内科
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