地域在住高齢者における運動器不安定症該当者と非該当者の 身体・認知・心理機能の比較
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概要
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本研究は,地域在住高齢者320名を対象に,運動器不安定症に該当する高齢者(79 名)と該当しない高齢者(241名)の身体・認知・心理機能を調査し,運動器不安定症の特徴を総合的に比較検討した。比較した身体機能は,歩行能力(歩行速度,10?障害物歩行時間)と筋力(握力,大腿四頭筋筋力),認知機能はMini-Mental State Examination(MMSE)とTrail Making Test(TMT),心理機能は主観的健康感,生活満足度ならびに生きがい感とした。その結果,運動器不安定症に該当する高齢者は該当しない高齢者よりも歩行能力や筋力などの身体機能が有意に低下していた。認知機能ではMMSE,心理機能では主観的健康感が有意に低かった。一方,注意機能の尺度であるTMT ならびに生活満足度,生きがい感には2群間に有意差は認められなかった。これらの知見から,運動器不安定症に該当する高齢者は,歩行能力や筋力といった身体機能に加え,認知および心理機能も含めた総合的な健康度を評価する必要性が示唆された。
- 日本ヘルスプロモーション理学療法学会の論文
著者
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大田尾 浩
Faculty of Health and Welfare, Prefectural University of Hiroshima
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村田 伸
Faculty of Rehabilitation Sciences, Nishikyushu University
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久保 温子
Faculty of Rehabilitation Science, Nishikyushu University
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堀江 淳
Faculty of Rehabilitation Science, Kobe International University
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村田 潤
Department of Health Sciences, Graduate School of Biomedical Sciences, Nagasaki University
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宮崎 純弥
Faculty of Rehabilitation Science, Kobe International University
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山崎 先也
Graduate school of medicine and pharmaceutical sciences for research, university of toyama
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溝田 勝彦
Faculty of Rehabilitation Science, Nishikyushu University
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浅見 豊子
Graduate School of Medicine, Saga University
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村田 伸
Faculty of Rehabilitation Science, Nishikyushu University
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