実験的ストレス潰瘍に対するCS-386の抑制効果
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概要
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雑誌掲載版ラットの拘束水浸ストレス潰瘍の発生実験におけるCS-386の抑制効果につき検討した.1) CS-386 10 mg/kg, 30 mg/kg, 50 mg/kg, 100 mg/kg,いずれの投与量においても有意にストレス潰瘍の発生を抑制した.抑制率はそれぞれ46.8%,51.5%,62.6%,70.3%であった.2)ストレス潰瘍の組織学的にみた深さの検討では,変化が粘膜筋板をこえるものはなく,すべて***ジオンであり,コントロールとCS-386群とで差は認められなかった.3)血中ガストリン値はストレス付加後に上昇するが,CS-386投与群では30, 100 mg/kg群に有意の上昇抑制がみられた.Diazepamでも同様有意に抑制された.4)投与時間の違いによる検討では,ストレス負荷直前投与が,30 min前,60 min前投与よりも抑制効果が強かった.5)胃粘膜の経時的内視鏡観察では,コントロール群5匹中1匹にストレス負荷1 hr後に出血性***ジオンの出現をみ,CS-386投与群では5匹中1匹に3 hr後に出血性***ジオンがあらわれ,他の8匹ではすべて2 hr後に出現していた.6) Diazepamも明らかにストレス潰瘍の発生を抑制したが,CS-386のほうが抑制率はやや高い傾向を示した.しかし有意の差はなかった
- 一般社団法人 日本臨床薬理学会の論文
著者
-
岡村 毅与志
旭川医科大学 第3内科
-
水島 和雄
旭川医科大学
-
原田 一道
旭川医科大学
-
柴田 好
旭川医科大学内科学第三講座
-
並木 正義
旭川医科大学
-
水島 和雄
旭川医科大学第三内科
-
北川 隆
旭川医科大学第三内科
-
原田 一道
旭川医科大学第三内科
-
岡村 毅与志
旭川医科大学第三内科
-
林 憲雄
旭川医科大学第三内科
-
並木 正義
旭川医科大学第三内科
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