中学校生徒における刷掃回数, 歯面清潔度, PMA指数3者間の相関
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概要
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歯面清潔度, 刷掃回数, 歯肉炎の3者間の関係を明らかにし, 児童生徒の刷掃指導に役立てることを目的として, 東京都内の某中学校に入学した時から, 卒業までの3ヵ年間, 同一対象について, 毎年第1回目に完全な歯口清掃を行ない, 年間3〜5回, 計13回歯面清潔度, PMA指数を調査し, あわせて調査期間中の刷掃状態を調査した。これらの調査成績から刷掃回数, 歯面清潔度, PMA指数の3者間における相関 (r) を求めると, 刷掃回数と歯面清潔度とは弱い負の相関を認め, 刷掃回数とPMA指数は無相関に近く, 歯面清潔度とPMA指数とにはいずれも1%の危険率で有意の正相関が認められた。次に昭和50年度の調査について, 各調査時におけるPMA指数と, 調査第1日目から, 各調査時までの歯面清潔度および刷掃回数の平均値との相関 (r) を求めると, 歯面清潔度とPMA指数は+0.320〜+0.578で, かなりの正相関を認めたが, 歯面清潔度と刷掃回数は-0.084〜-0.198で弱い負の相関が認められ, 刷掃回数とは-0.001〜-0.049で, 無相関に近いものであった。調査対象は3ヵ年合計314名である。この一部は2年, 3年の2ヵ年継続したものを含んでいる。
- 有限責任中間法人 日本口腔衛生学会の論文
著者
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山田 茂
日本大学歯学部矯正学教室
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島田 正
日本大学歯学部矯正学教室
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江間 誠二
日本大学歯学部矯正学教室
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小山 哲
日本大学歯学部矯正学教室
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市川 和博
日本大学歯学部矯正学教室
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荘 仁智
日本大学歯学部矯正学教室
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山田 茂
日本大学歯学部
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