Chlorhexidineによる副作用と耐性菌発現に関する研究
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概要
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CHDG (chlorhexidine digluconate) 応用による副作用の有無Str. mutansの耐性変異を生ずる可能性の有無を検討し, かつ副作用の少ない応用方法の開発を目的として本研究を行なつた。<BR>ラットを対象としてCHDGの0.2%, 2.0%水溶液を35日間塗布した成績では, 歯面, 歯肉, 口腔粘膜に異常を認めなかつた。マウスを対象として12mg/kg, 120mg/gk, 180mg/kg, 240mg/kg, 300mg/kgの5種を経口投与した成績では, 12mg/kg投与群は発育良好で異常を認めなかつた。Str. mutans 5菌株を対象として稀釈法によつてCHDGによる耐性獲得の可能性を研究した結果, その可能性は困難であろうと考えられた。小学校3学年生を対象として1週間1回宛1年間CHDGの2.0%塗布または0.2%含漱を行ない, 併せて刷掃励行を指導したところ, 歯面, 歯肉, 口腔粘膜, 舌などに異常を認めなかつた。1週1回の応用によつて歯垢生成抑制効果を認めたが, 成績は後日報告する。
著者
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島田 正
日本大学歯学部矯正学教室
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江間 誠二
日本大学歯学部矯正学教室
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小山 哲
日本大学歯学部矯正学教室
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山田 茂
日本大学綜合科学研究所
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岡田 圭二
日本大学歯学部矯正学教室
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有田 正俊
日本大学歯学部矯正学教室
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山田 茂
日本大学綜合研究所
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