PMA Index AM法について
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概要
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中学校生徒の上下顎7番から7番まで萠出しているもので, 欠歯, C<SUB>3</SUB>以上のう歯, 冠を装着しているものおよび歯肉炎を全く認めないものを除いた100名を対象として, 全顎のPMAを調査し, 前歯部, 臼歯部および全顎のPMAを, どの歯のPMAがよりよく代表できるかを, 相関係数 (r) を求めて検討した。その結果, 上下顎第1大臼歯と前歯12歯の計16歯と全顎のPMAの相関はr=0.96で, 極めてよく全顎を代表できるという成績を得た。われわれは, この方法をPMA Index AM法と称している。<BR>上下顎前歯12歯と全顎のPMAの相関係数はr=0.74で, 前記PMA Index AM法より1%の危険率で低い。また, 上下顎前歯12歯と1||1の2歯, 21||12, 31||13, または32||23の4歯, および321||123の6歯とのPMAの相関係数 (r) は, それぞれ0.76, 0.88, 0.80, 0.82, 0.89で近いものであった。<BR>上下顎第1大臼歯に1||1, 21||12, または321||123を加えたもののPMAと全顎のPMAの相関係数 (r) は, それぞれ0.82, 0.84, 0.85で近いものであつた。<BR>これらの成績から, 疫学的研究には上下顎第1大臼歯に前歯を加えたものをもつて, また学校における歯の健康診断には上顎第1大臼歯に1||1, または21||12を加えたもののPMAをもつて全顎を代表せしめることがよいと考える。
- 有限責任中間法人 日本口腔衛生学会の論文
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