歯垢の生成とその拡大に関する臨床的研究 : 第2報 特に歯との関係について
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概要
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東京都内の小学校3学年42名, 5学年84名を対象とし, 上下顎前歯の歯面を清潔にし, 3日後に歯垢の生成拡大の状態を写真撮影し, 上顎・中, 側切歯について観察した。歯垢の生成付着を認めたものは, 3学年では, 中切歯80%, 側切歯83%, 5学年では, 中切歯86%, 側切歯97%であった。これらのうち歯頸部だけに歯垢を認めたものは, 3学年では, 中切歯56%, 側切歯48%, 5学年では, 中切歯53%, 側切歯53%で他の型より最も多かった。Greeneの4度分類の2度, 又は3度に相当する型は, 3学年では中切歯の舌側転位1例, 側切歯の舌側転位4例, 捻転の3例, 合計8例 (5.4%) で, 刷掃困難な位置にあるものだけであった。5学年では中切歯の捻転2例, 刷掃不良4例, 側切歯では舌側転位と捻転の各8例, 刷掃不良の4例, 合計26例 (8.7%) であった。Greeneの4度分類の2度, 3度に相当する型は, まれにみられるもので, 刷掃不良のものか, 刷掃困難な位置異常のものだけに認められた。
- 有限責任中間法人 日本口腔衛生学会の論文
著者
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山田 茂
日本大学歯学部矯正学教室
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堀内 和夫
日本大学歯学部矯正学教室
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小原 正紀
日本大学歯学部矯正学教室
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加文字 幸雄
日本大学歯学部矯正学教室
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村上 道雄
日本大学歯学部矯正学教室
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和田 誠
日本大学歯学部矯正学教室
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山田 茂
日本大学歯学部
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