北海道東部根室海峡周辺で採集された「サケマス」のDNA 分析による交雑判別
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概要
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根室海峡周辺ではシロザケ Oncorhynchus keta とカラフトマス O. gorbusha の中間的な外部形態を有する「サケマス」と呼ばれる個体が採集される。「サケマス」を DNA 分析により交雑個体であるか検討した。両種の mtDNA と核 DNA の塩基配列から特定種の増幅産物が得られるようにプライマーを設計し,SSP (species specific primers)-PCR 分析により親種を特定した。分析の結果,「サケマス」11 個体中 6 個体が交雑個体であった。交雑個体の複数の外部形態は両種の混合型を示した。
著者
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柳本 卓
(独)水産総合研究センター遠洋水産研究所
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小林 敬典
(独)水産総合研究センター中央水産研究所
-
帰山 雅秀
北海道大学大学院水産科学研究院
-
市村 政樹
標津サーモン科学館
-
正岡 哲治
(独)水産総合研究センター養殖研究所
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