Aspergillus属によるprogesteroneの酸化について : ステロイドと微生物に関する研究第1報
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概要
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(1) Aspergillus属糸状菌473株を使いprogeoteroneを基質として11α-hydroxyprogesterone及び6β 11α-dihydroxyprogesteroneの生成能の比較実験を行った.その結果Black Aspergillus及びそのinduced mutantsには酸化能の大なる菌株が比較的多い. (2) 酸化率を高める為,各種培養条件の検討を行い最適条件を選定した. (3) 大量培養を行った結果,酸化物として単に11α-hydroxyprogesteroneのみ作る菌株(A. usamii mut. shirousamii IAM B-407, A. awamori IAM K-0625)と11α-hydroxyprogesteroneと6β 11α-dihydroxyprogesteroneの両者を作る菌株(A. saitoi IAM R-1216, A. usamii U. V-mutant IAM 59-1)とに分れるがこれ以外の酸化物は認められなかった. (4) A. saitoi IAM R-1216のタンク培養は48時間で基質を全て酸化させることが出来た.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
著者
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飯塚 広
東京大学応用微生物研究所
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飯塚 広
Institut Fur Angewandte Mikrobiologie Universitat Tokio
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内藤 敦
東京大学応用微生物研究所
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服部 昌子
東京大学応用微生物研究所
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