ミロシナーゼに関する研究(第4報) : 阻害試験
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概要
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(1)白からしミロシナーゼにつき阻害試験を試み, Hg.., Cu..等の重金属イオン及びヨード等,又PCMB等のSH基阻害剤その他が阻害作用をもつこと,一方アスコルビン酸が著しい賦活作用をもつことを知った. (2)PCMBによる阻害はBAL等のSH化合物で回復される. (3)この酵素はγ線照射によりかなり失活する. (4)以上の阻害,賦活,阻害の回復,失活等はすべて, Neubergの言うミロスルファターゼ,チオグルコシダーゼ両酵素活性について,常にほとんど並行的に行われ,一方の酵素作用のみを撰択的に阻害或いは賦活するものは見出されなかった. (5)前報迄の諸結果及び上記の結果から,ミロシナーゼは従来考えられていた様な二酵素の混合物ではなく単一の酵素である可能性が極めて濃いものと考える. (6)尚,ミロシナーゼの活性基について考察を加えた.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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