ミロシナーゼに関する研究(第6報) : ミロシナーゼによる辛子油配糖体の分解機構
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概要
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(1)ミロシナーゼはメロシニグリンに作用して,そのチオグルコシッド結合を切る事を認めた〓が,この反応の速度はおそく,且,辛子油の生成は認められなかった. (2)シニグリンがミロシナーゼに依り分解されるとき,グルコース, SO4, allylisothiocyanate三者の生成は殆んど並行的に行われる事を観察した. (3)シニグリンに計算量のAgNO9を作用させると,シニグリンのグルコシル基のみ銀で置換されたmonosilversinigrateを生じ,之をNa2S2O3又はNaClで処理脱銀するとallylisothiocyanateとなる事を知った. (4)第1報より本報迄に得た諸結果を綜合的に考察検討し,ミロシナーゼ及び同酵素による辛子油配糖体の分解機構について次の様に結論した.ミロシナーゼはNeubergの述べた様な二つの酵素(ミロスルファターゼとチオグルコシダーゼ)の混合物ではなくて単一の酵素である.この酵素は辛子油配糖体のチオグルコシッド結合を加水分解し,この反応に引続いて自動的に硫酸基も離脱して辛子油を生ずる.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
著者
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内山 正昭
静岡大学農学部
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長島 善次
静岡大学農学部
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長島 善次
東京大學農學部農藝化學教室
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内山 正昭
静岡大学農学部農芸化学教室
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長島 善次
静岡大学農学部農芸化学教室
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長島 善次
静岡大学農学部農芸化学科
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