照射変性蛋白質のプロテアーゼによる分解について
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概要
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(1)α-カゼイン及びリゾチームを, 1) 紫外線照射, 2) 無照射, 3) 照射後加熱及び4) 無照射加熱の4部に分けこれらを基質としてキモトリプシン,ペプシン及びトリプシンを作用させその分解態度を比較検討した. (2) 紫外線を照射した試料は無照射のものに比べ,これら酵素による分解程度は低い値を示したが照射後加熱することにより被消化性は増すことが認められた. (3) 加熱による被消化性の増加はトリプシンの作用に対しては照射の有無に拘らず同程度の値を示すが,ベプシン或はキモトリプシンに対しては照射後加熱したものは依然として無照射のものより分解されにくかった.
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