燐酸カルシウムクロマトグラフィーに現れた卵白アルブミンの不均一性について(第3報) : B. subtilisの蛋白分解酵素による卵白アルブミンのModificationとそのクマトグラフ的性質の変化
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
(1)B. subtilisの結晶蛋白分解酵素製剤“Nagarse”(長瀬産業製)が卵白アルブミンに対しsubtilisinと同様に作用してplakalbuminよう物質を生成することを硫安滴定,遊離Nの測定,結晶化の実験を通じて示した. (2) 燐酸カルシウムのカラムを用いるクロマトグラフ分析において燐酸緩衝液濃度0.03Mで溶出される卵白アルブミンの主成分は“Nagarse”の作用によって緩衝液濃度0.05Mで溶出される成分へとそのクロマトグラフ的性質を顕著に変化することを認めた. (3) このクロマトグラフ的性質の変化は卵白アルプミンの分解に伴なっておこる蛋白分子の二次構造の変化に基いて起ることを推論した.
著者
関連論文
- 合成パン生地の応力緩和
- 合成パン生地のクリープ挙動
- 手延素麺の厄
- N末端アミノ酸分析からみた小麦グルテンのポリペプチド構成
- 電流滴定法による小麦グルテンたんぱく質のSH基ならびにSS結合の定量
- 手延素麺製造中におけるタンパク質の変化に対する糖質の関与について
- 手延素麺製造中の脂質ならびにタンパク質の変化と麺の性状変化について
- グルテン・脂質混合系の貯蔵中におけるグルテンの変化について
- グルテンポリペプチドにおける鎖内SS結合の鎖間SS結合へのSH-SS交換反応による転換
- 小麦グルテニンに含まれる会合性ポリペプチドについて
- いわゆる低分子量グルテニンのポリペプチド構成について
- 燐酸カルシウムクロマトグラフィーに現れた卵白アルブミンの不均一性について(第3報) : B. subtilisの蛋白分解酵素による卵白アルブミンのModificationとそのクマトグラフ的性質の変化
- 変性卵白アルブミンに関する研究 : (第1報) 各種pHに於ける未変性アルブミンとの電気泳動速度の比較