大豆種子発芽時におけるトコフェロール同族体の量的変動および子葉細胞内における分布
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
大豆種子発芽時におけるToc同族体の量的変化と,子葉細胞内のTocの存在部位について調べた.発芽は,暗所と明所で行なった.発芽とともに,大豆幼植物の子葉部に含まれるToc同族体のうち, γおよびδ-Toc量は急激に減少した.これに対し, α-Toc量は暗所で発芽させたときにはほとんど変化せず,明所で発芽させたときには増加した.さらに,発芽前と発芽6日目の子葉部を細胞分画し,各Toc同族体の細胞内分布を調べると,発芽前には貯蔵脂質画分に局在していたTocが,発芽6日目では顆粒画分(クロロプラストあるいはミトコンドリア)にも認められた.この穎顆画分に含まれるTocは, α-とγ-Tocのみであり,その存在量は,暗所に比べ明所で発芽させた子葉細胞の方が多いことがわかった.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
著者
関連論文
- 電気化学検出法によるアラキドン酸ヒドロペルオキシドのHPLC分析(食品-化学(脂質)-)
- 8.大腸菌の生育に及ぼすトリグリセリドモノヒドロペルオキシドの影響(JOURNAL OF NUTRITIONAL SCIENCE AND VITAMINOLOGY : 掲載論文要旨)
- 乾燥食品の貯蔵中における脂質とたん白質の変化について
- 加熱による油脂の劣化の簡易測定法
- 油脂加工食品の変敗度簡易測定法--POVの測定
- 油脂の酸化程度判定のための試験紙の試作(研究ノ-ト)
- 油脂の酸化測定のためのTBA法における反応物質について
- 大豆タンパク質の加熱ゲル形成
- 過酸化脂質をめぐる20年 (松下雪郎教授退官記念〔含 略歴〕)
- 食品中の過酸化脂質--HPLC-ECD(電気化学検出)による微量分析(食研講演会要旨)
- 生体の老化を抑制する食品 (食品研究の新しい潮流-4-(セミナ-室))
- 食品における脂質酸化の問題点
- トリグリセリドの不飽和アシル基の自動酸化に対する飽和アシル基の鎖長の影響
- 過酸化脂質測定のためのTBAテストの有用性とその限界
- 自動酸化リノレン酸メチルより得たヒドロペルオキシド異性体のチオバルビツル酸 (TBA) 反応
- 第14回大会講演 : 油のいたみ
- 食用色素の光増感作用による油脂の酸化
- 薄層クロマトグラフィーによる植物油中のトコフェロール同族体の定量
- 過酸化水素測定のためのヨウ化カリウムデンプン紙の試作
- 野菜,果実中のトコフェロール含量
- 大豆種子発芽時におけるトコフェロール同族体の量的変動および子葉細胞内における分布
- 8.リノール酸ヒドロペルオキシドの分解過程における酸素吸収(JOURNAL OF NUTRITIONAL SCIENCE AND VITAMINOLOGY : 掲載論文要旨)
- 10.リノール酸自動酸化生成物によるたんぱく質の重合機構(JOURNAL OF NUTRITIONAL SCIENCE AND VITAMINOLOGY : 掲載論文要旨)
- トリグリセリドヒドロペルオキシドの酵素に対する影響とリパーゼによる分解
- ポーラログラフィーによる油脂過酸化物価の測定
- 塩類添加によるL-アスコルビン酸の酸化防止
- ポーラログラフによる酵母リボ核酸中のアデニル酸の定量
- 油脂とタンパク質との相互作用
- 14 食品分析
- A Modified TBA Test for the Determination of Lipid Oxidation