ブドウ糖の果糖への異性化に関する研究(第4報) : 中間工業連続異性化反応装置の試作とその運転条件の决定
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概要
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すでに報告してきた基礎的条件をもとにして,異性化反応を工業化する場合に遭遇する各因子を明らかにする目的で,パイプライン方式の連続異性化装置を試作して,その運転に必要な各条件の決定を行なった. さらに,50%グルコース溶液を80°C,20分の異性化条件で通液し,通液開始後一定時間毎にサンプリングを行ない,異性化率,着色度,反応終了時のpHに変勤がないことを知った.この条件で,主反応管を流れるグルコース溶液のReynolds数は1280であった.以上の事実は,グルコース溶液が管内を層流で流れ,異性化反応が均一な条件で進行していることを示唆するものである. 以上のことから,ここに述べたようなパイプライン方式により,グルコースを連続的に異性化することが可能であることを認めた.
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