海藻成分の抗菌性について(第3報)
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概要
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コンブ,ワカメの如き食用海藻並びにフジマツモの水溶性区分が, E. catiの細菌に対しペプトン水中1/1,000濃度で予想外の発育阻止作用を示す結果を得た.これらの海藻はI或いはBrを多く含む種類であるが,水溶性区分中の抗菌性は無機物には弱く,又この水溶性区分をブタノール:醋酸:水=4:1:1で展開するとRFO.35附近に抗菌像が認められた.一方水不溶性区分もB. subtilis, B. mesentericusに対し発育阻止作用があり.特にイソムラサキの該当区分が強かつた. イソムラサキより分離したブロムフェノール区分(Fig. 1参照)はB. mesentericusに対しペプトン水中1/10万で抑制作用を示し,本物質はMAUTNER等がフジマツモに存在すると推察している物質よりも抗菌性が強く且つ安定な物質であると考えられる.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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