稲熱病に関する生化学的研究 : (第10報)稲熱病菌の生理化学的分類に就て(其の2)
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概要
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稲熱病菌45菌株を用いて各種炭水化物及び有機酸塩の利用度試験を行い次の如き結果を得た. (1) 炭素源としてシュクロース,グルコース,マルトース,フルクトース,ラクトース及びキシロース等は最良であり,又イノシット及び有機酸塩等は不良である. (2) 炭水化物の種類によって色素を産生する菌株がある. (3) ソルボース,イヌリン,ソルビット,グリセロール,マンニット, Na-succinate及びNa-fumarate等に於ける繁殖の有無によって稲熱病菌45菌株を10系統に分別した. 終りに臨み色々御助言をいただいた新潟大学農学部病理学教室平田幸治教授に深謝致します,又α-ケトグルタール酸を御分与いただいた東京大学農学部朝井勇宣先生,相田浩氏,稲熱病菌を御分与いただいた農業技術研究所後藤和夫,由中達両技官,長野農試市川久雄,下山守人両技官,中国農試松本和夫技官,東京農工大鈴木橋雄教授,山形大農学部高橋喜夫教授,北大農学部下村得治助教授の諸氏に厚く御礼申上げます. 尚研究費の一部を文部省自然科学研究費並びに毎日新聞学術奨励金によったものである事を附記して深謝致します.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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