ニホンナシ品種の成熟特性の解析並びに収穫時期の判定のための「果皮着色特性図」
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概要
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1. ニホンナシの樹内での成熟の果実間変異, 個々の果実の成熟速度, 落果の様相が直観的に判断でき, あわせて収穫期, 及び収穫期間を客観的に表示する方法を確立するため, カラーチャートを利用して無作為収穫法と追跡調査法とにより調査を行い, 果皮着色特性図を作成した.2. 無作為収穫法は, 一定間隔で果実を無作為に収穫し, 地色の黄色化程度別に果実割合を求める方法で, 同時に果実品質も調査できる. 追跡調査法は, 果実に標識を付け, 着果させたまま自然落果するまで地色黄色化を追跡調査する方法で, 同一果を追跡するため前者より誤差が少ない方法である.3. 果皮着色特性図は, 各調査日ごとに地色黄色化程度別の果実割合を求め (追跡調査法では全標識果数に対する割合, 落果分が含まれる.), 地色の緑色の区分から累積して表示し, 各調査日間を結んで作成した.4. 収穫に適した地色を指定すると, 特性図上から, 最早収穫開始日, 同終了日, 最遅収穫開始日, 同終了日, 最長及び最短収穫期間が客観的に判定でき(第1図), 慣行の収穫法の結果とほぼ一致した. 豊水の4年間の結果を第3表に示した.5. 個々の果実の成熟速度は, 特性図中の地色境界線間の巾で, 樹内の成熟の果実間変異は線の勾配で直観的に判定できた. また落果の様相の品種間差異も推定できると思われた.
- 園芸学会の論文
著者
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梶浦 一郎
果樹研
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梶浦 一郎
農林水産省果樹試験場
-
大村 三男
農林水産省果樹試験場カンキツ部
-
町田 裕
農林水産省果樹試験場育種部
-
佐藤 義彦
農林水産省果樹試験場
-
町田 裕
農林水産省果樹試験場
-
佐藤 義彦
農林水産省果樹試験場育種部
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