水浸拘束ストレス潰瘍ラットにおけるTRHの検討
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
水浸拘束ストレス潰瘍ラットを作製し, 視床下部, 胃組織および胃液中のIR-TRHの変動をラジオイムノアッセイを用いて検討した. 摘出胃の潰瘍指数の検討では, 拘束時間が長くなるにつれて, 潰瘍指数は増加していた. 拘束後の視床下部IR-TRHは30分, 1, 2時間拘束群で有意に減少し, 4時間拘束群以降は前値に復していた. 胃組織においては腺胃IR-TRHは30分拘束群以降すべての拘束群で有意な減少がみられた. 一方, 胃液中IR-TRHは1時間拘束群以降すべての拘束群で有意な増加を認めた. TRHは水浸拘束時に中枢神経系では視床下部から放出され, また胃局所では胃組織から胃液中へ放出されて, ストレス潰瘍の病態に関連している可能性が示唆された.
著者
-
森瀬 公友
名古屋大学
-
満間 照典
愛知医科大学 第4内科
-
前田 吉昭
名古屋大学第1内科
-
満間 照典
愛知医科大学第4内科
-
飯塚 昭男
名古屋大学医学部第1内科
-
中田 耕一
愛知医科大学第4内科
-
前田 吉昭
名古屋大学医学部第1内科
関連論文
- 巨大な膵腺房細胞癌の1治験例
- 限局性腹膜偽粘液腫を伴った虫垂粘液嚢胞腺腫の1例
- 経過中2度の低血糖昏睡をきたした神経性食欲不振症の1例
- I D-16 Corticotropin-releasing factor (CRF)の中枢投与によるラット胃粘膜保護作用(消化器III)
- 慢性炎症性脱髄性多発根神経炎(CIDP)における血漿交換療法 : 長期維持例における併用療法の検討
- PMP22遺伝子重複を有するCharcot-Marie-Tooth病(CMT1A)の重複切断点の多様性
- ギランバレー症候群における軸索障害 : 15剖検例の検討から
- カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)によるコリン作動性発汗への影響 : 多系統萎縮症および遺伝性脊髄小脳失調症における検討
- Guillain-Barre症候群における自律神経症状と皮膚交感神経活動マイクロニューログラフィーによる検討
- PMP-22遺伝子の重複を有するCharcot-Marie-Tooth病(CMT1A)の臨床徴候の多様性
- 30.小児大腸 lymphoid hyperplasia の内視鏡的検討(第16回 日本小児内視鏡研究会)
- ラット胃内灌流モデルにおける Helicobacter pylori 分泌液の胃局所 somatostatin, thyrotropin-releasing hormone への影響
- 出血性胃潰瘍の再出血危険因子に関する検討
- Helicobacter pylori と somatostatin の相互作用
- 胃癌組織におけるコラーゲンの免疫組織化学的検討
- 10.小児消化性潰瘍の内視鏡的検討(第15回日本小児内視鏡研究会)
- インスリン非依存型糖尿病におけるグルコースクランプ時の血漿 Thyrotropin-Releasing-hormone,Pancreatic Polypeptide および Somatostatin 値の変動
- IIG-16 退職後の夫婦間の精神力動が発症の契機となったと思われる腰臀部の慢性疼痛性障害を示した中高年女性二例における治療経験(慢性疼痛)
- MELAS の小脳病変の神経病理学的検討
- PP-238 膵内分泌腫瘍におけるソマトスタチン・レセプター
- 中枢性甲状腺機能亢進症の診断と治療
- 慢性炎症性脱髄性ポリニューロパチー
- 中枢神経クリプトコッカス症の経時的MRI所見
- 慢性炎症性脱髄性多発ニューロパチー(CIDP)における二重膜濾過法(DFPP) : 有効群と無効群の比較
- 自律神経機能検査としての胃電図の基礎と臨床応用の可能性
- 自律神経機能検査としての胃電図の基礎と臨床応用の可能性
- アドレノメデュリンおよびCGRPのヒト汗腺活動および皮膚血流量に及ぼす影響
- 病的筋におけるミオシン重鎖アイソフォームの免疫染色の臨床病理学的意義
- 一次痛および二次痛に及ぼす加齢の影響
- 示-53 膵頭十二指腸切除 (PD) における膵内分泌機能と Vasoactive Intestinal polypeptide (VIP) の関連について(第31回日本消化器外科学会総会)
- 病的筋におけるBcl-2の免疫組織学的観察
- ミトコンドリア病生検筋におけるミトコンドリア関連熱ショック蛋白の免疫染色
- 多発・皮膚筋炎の生検筋における熱ショック蛋白70の免疫組織学的観察
- 筋サルコイドーシスの生検筋におけるMHCおよび細胞接着分子の免疫組織学的検討
- I-C-13 Non-ulcer dyspepsiaにおける胃局所ソマトスタチン濃度と生活習慣・心理テストの検討(消化器III)
- 多発性脳出血発症後に発見された赤白血病の1例
- 中枢性顔面麻痺を伴った延髄錐体梗塞の1例;皮質核路線維と顔面神経核の連絡について
- 小脳症候のみを主徴とする上小脳動脈領域梗塞の臨床特徴 : とくに発症機序と背景因子について
- 各種神経ペプチドのヒト汗腺活動に及ぼす影響 -CGRP,サブスタンスP,NPYについて-
- ID-7 胃電図の基礎的検討(第2報) : 食事摂取の影響(消化器II)
- 水浸拘束ストレス潰瘍ラットにおけるTRHの検討
- 胃癌所属リンパ節の免疫組織化学的検討
- 胃癌所属リンパ節における interleukin-2 receptor 陽性細胞の検討
- 長期アンモニア経口投与によるラット胃ソマトスタチン濃度への影響
- 後天性全身性無汗症の臨床特徴
- Morgagni症候群の1例における内分泌学的検討
- 直腸炎から約3年の経過で中毒性巨大結腸症を合併した潰瘍性大腸炎の1例
- ID-6 胃電図の基礎的検討(第1報) : 心理的負荷及びリラクセーションの影響(消化器II)
- 消化管に発生した異時性,早期三重複悪性腫瘍の一例
- 炎症性腸疾患の合併症
- 著明な日内変動を呈する遺伝性進行性ジストニーの2家系4症例
- 重症型再生不良性貧血を合併した重症筋無力症の1例
- アレルギー性肉芽腫性血管炎 (Churg-Strauss 症候群) に伴う胃潰瘍の1例
- Analysis of 287 Gastric Cancer Cases Detected by Mass Examination for Gastric Cancer on one Company in the Past 26 Years
- Characterization of monoclonal antibody GC401 raised against gastric cancer and analysis of phenotypic expression of differentiation antigens in human stomach by monoclonal antibodies GC302 and GC401.
- 炎症性腸疾患患者における Quality of Life の評価
- Immunohistochemical Studies of CD 45 RO-and CD 45 RA-Positive Cells and IgG Subclass-Producing Cells in Ulcerative Colitis.
- 潰瘍性大腸炎の免疫組織学的検討 : 大腸粘膜固有層におけるリンパ球の活性化とICAM-1陽性の樹状細胞とマクロファージについて
- タイトル無し
- A case of ulcerative colitis with pyoderma gangrenosum.
- Immunohistochemical study of Helicobacter pylori and mononuclear cells in the gastric mucosa of patients with gastritis or peptic ulcer.
- 小腸X線像の経時的変化を観察しえた上腸間膜静脈血栓症の1例
- Effect of vasoactive intestinal polypeptide on liver blood flow in rat.
- TRH
- タイトル無し
- Immunohistochemical studies of ulcerative colitis. Expression of HLA-DR antigen by colonic epithelium and the role of dendritic cells in the lamina propria.:Expression of HLA-DR antigen by colonic epithelium and the role of dendritic cells in the lamina p
- Digestive cancer.An advance in medical therapy.3.Multidisciplinary therapy.Radio-chemotherapy for advanced esophagus cancer.
- COURSE OF BLEEDING GASTRIC ULCER