比較的高濃度溶液の連続電量滴定法 : 連続電量滴定法の研究(第3報)
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概要
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連続電量滴定法により溶液濃度の連続測定をおこなう場合,濃度と電解電流との間には比例関係がなりたつが,単に電解電流を増加して,高濃度の溶液を測定しようとすると,電極の電流密度が大となり,滴定試薬生成の電流効率が低下して測定が不可能となる.従来は,酸化還元滴定の場合では数mA程度までの電解電流が用いられていたに過ぎないので,きわめて希薄な溶液のみが測定対象となっていた.そこでむだな時間の増加を最小にとどめて大電流が使用できるように電解系の構造を改良し,滴定をおこなった.その結果,中和滴定の場合は150mA,臭素滴定においても80mA程度まで使用できるようになり,従来に比べてかなり高濃度の溶液の濃度が測定可能となった.<BR>また電解液にあらかじめ滴定試薬を加えておく方法を採ることにより,さらに測定範囲が拡大される.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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