連続電量滴定装置の試作および中和滴定への応用 : 連続電量滴定法の研究(第1報)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
多成分系混合溶液中の一成分の選択的な連続分析を可能ならしめる目的で,連続電量滴定装置を試作した.試料と電解液とをそれぞれ一定の流量で滴定セルに送って混合し,電解液の電気分解によって生ずる滴定試薬によって試料の滴定を行う.滴定セル中の混合溶液が常に反応の当量点に保たれるように電解電流を調節することにより,電解電流をもって試料濃度を知ることができる.この装置では,スライダックの出力を整流して電解電源としており,電子管式自動平衡機構により,当量点よりのずれに対応してスライダックを動かして電解電流の自動調節を行い同時に記録ペンを連動させて濃度の自動記録を行う.この装置を用いて硫酸濃度の測定を行う場合,20倍量の硫酸ソーダが共存しても影響をあたえないことがわかった.また,各種の誤差とその補償方法とについても述べる.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
著者
関連論文
- 導電率に基づく非電解質計による酒類及び清酒もろみ中のエタノール濃度測定
- 導電率法による水溶液中の非電解質濃度測定法の研究 : I.基礎的検討と濃度計の試作
- 導電率に基づく非電解質計による清酒もろみ〓液中のエタノール濃度測定における誤差の解析
- 連続分析装置の最近の進歩
- 連続自動分析(分析化学進歩総説 1963)
- 電気連続分析法について-2-
- 電気連続分析法について-1-
- 連続電量滴定法による塩素イオンの定量および塩素イオン,臭素イオンの共存下におけるヨウ素イオンの定量
- フェロシアンイオンによる銅(II)イオンの連続電量滴定法
- 連続電量滴定法による水中残留遊離塩素の定量
- 比較的高濃度溶液の連続電量滴定法
- 連続電量滴定法による水のアルカリ度の測定
- 連続電量滴定装置の動作特性の解析
- 連続電量滴定装置の試作および中和滴定への応用
- 大気汚染の自動分析の現況
- 連続分析装置の最近の進歩
- 7連続自動分析
- 電気連続分析法について(II)
- 電気連続分析法について(I)
- フェロシアンイオンによる銅(II)イオンの連続電量滴定法 : 連続電量滴定法の研究(第6報)
- 連続電量滴定法による塩素イオンの定量および塩素イオン,臭素イオンの共存下におけるヨウ素イオンの定量 : 連続電量滴定法の研究(第5報)
- 連続電量滴定法による水中残留遊離塩素の定量 : 連続電量滴定法の研究(第4報)
- 比較的高濃度溶液の連続電量滴定法 : 連続電量滴定法の研究(第3報)
- 連続電量滴定法による水のアルカリ度の測定 : 連続電量滴定法の研究(第7報)
- 連続電量滴定装置の動作特性の解析 : 連続電量滴定法の研究(第2報)
- 連続電量滴定装置の試作および中和滴定への応用 : 連続電量滴定法の研究(第1報)