リンモリブデン酸錯体抽出法によるリン酸の吸光光度定量法 : リン酸の定量分析(第10報)
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概要
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リン酸をリンモリブデン酸錯体として酢酸ブチルで抽出したのち吸光光度定量する方法について検討した.抽出された錯体は12錯塩と考えられ,その吸収スペクトルは310mμに吸収極大をしめす.当波長においてベールの法則が成立し,5〜30γP<SUB>2</SUB>O<SUB>5</SUB>が定量できる.<BR>本法は感度においてはモリブデン青法に匹敵し,呈色の安定性,試薬濃度の影響の小さいことではリンバナドモリブデン酸法に劣らない.さらに妨害物質は少なくきわめてすぐれた定量法である.<BR>本法を用いて鉄鋼中のリンおよび海水中のリンの定量を行った.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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