ZnNH<SUB>4</SUB>PO<SUB>4</SUB>-EDTA法によるリン酸の容量分析 : リン酸の定量分析(第8報)
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概要
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PO<SUB>4</SUB><SUP>3-</SUP>をZnNH<SUB>4</SUB>PO<SUB>4</SUB>として沈殿させ,沈殿中のZnをEDTA溶液で滴定しリン酸を定量する方法について検討した.<BR>ZnNH<SUB>4</SUB>PO<SUB>4</SUB>はMgNH<SUB>4</SUB>PO<SUB>4</SUB>と異なり,pH10のNH<SUB>4</SUB>Cl-NH<SUB>4</SUB>OH緩衝溶液に可溶であり逆滴定の必要がない.Mgの滴定では共存するPO<SUB>4</SUB><SUP>3-</SUP>が終点を不明確にするが,Znの場合には明瞭な終点が得られる.またZnNH<SUB>4</SUB>PO<SUB>4</SUB>重量法,ZnNH<SUB>4</SUB>PO<SUB>4</SUB>-(COOH)<SUB>2</SUB>-KMnO<SUB>4</SUB>定量法に比較して,操作簡便で所要時間も少い.<BR>リン鉱石試料中のリン酸をリンモリブデン酸アンモニウムとして分離したのち,本法により誤差0.2〜0.3%で定量し得た.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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