ピロリン酸第二マンガンによるヒ素,アンチモンおよびスズ共存下の微量鉄の定量 : マンガニメトリー(第3報)
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概要
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ピロリン酸第二マンガンを用いてヒ素,アンチモン,およびスズ共存下の微量鉄(0.2〜2mg)の定量をおこなった.<BR>種々の量の共存イオンを含む硫酸または塩酸酸性試料溶液を,ジフェニルアミンを指示薬としてピロリン酸第二マンガン標準溶液で滴定し,これら金属の妨害の程度を調べた.その結果,ヒ素については鉄に対し24倍量以下の存在では妨害なく,誤差は最大4%,平均0.5%であった.スズは20倍量までは影響なく,24倍量の存在で0.45mgの鉄に対し6.5%の誤差をあたえた.アンチモンも20倍量までは妨害しない.また滴定液に2%になるように酒石酸溶液を加えるとアンチモンの共存許容量を25倍量に上げることができる.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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