クルクミン-シュウ酸試薬によるホウ素の発色 : 微量ホウ素の吸光定量法の研究(第1報)
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概要
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クルクミン-シュウ酸試薬溶液の熟成,発色時の蒸発乾固の速さと温度,乾固後の加熱時間と温度,発色容器の材質と大きさなどの発色におよぼす影響を調べて,次の結論を得た.試薬溶液を還流煮沸すると熟成が大いに進む.6~8時間煮沸した試薬(クルクミン0.04%とシュウ酸5%を含むエタノール溶液)4m<I>l</I>をホウ素溶液2~4m<I>l</I>にまぜ,白金容器中で55℃の水浴上で蒸発乾固したのちそのまま30分間熱すると,値のばらつきがごく小さくなる.この試薬溶液は少なくとも4週間は全く安定である.蒸発乾固の際の温度よりも,乾固後の加熱温度と時間が重要である.発色容器としては白金,石英(透明および不透明)および磁製のうち白金が一番よく,容器の大きさは結果に関係しない.<BR>クルクミン-シュウ酸試薬溶液の熟成,発色の時の蒸発乾固の速さと温度,乾固後の加熱時間と温度,発色容器の材質と大きさなどの発色におよぼす影響を詳しく調べて,次の結論を得た.試薬溶液を還流煮沸すると熟成がいちじるしく進む.6~8時間煮沸した試薬(クルクミン0.04%とシュウ酸5%を含むエタノール溶液)4m<I>l</I>をホウ素溶液2~4m<I>l</I>にまぜ,白金容器中で55℃の水浴上で蒸発乾固したのちそのまま30分間熱すると,値のばらつきがいちじるしく小さくなる.この試薬溶液は少なくも4週間は全く安定である.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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