アリザリンコンプレクソンを用いる微量フッ素の抽出光度定量
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
アリザリンコンプレクソン-ランタン-フッ素の複合錯体をアミンを含む有機溶媒によって抽出する条件を検討し,微量フッ素の定量方法を確立した.<BR>試料溶液を分液漏斗にとり,アリザリンコンプレクソン溶液,pH4.4の緩衝溶液,アセトンおよび塩化ランタン溶液を加えて振り湿ぜ,<I>N</I>,<I>N</I>-ジエチルアニリン-イソアミルアルコール溶液(5vol%)10m<I>l</I>で抽出し,580mμ付近における吸光度を測定する.<BR>本法は試料水約20m<I>l</I>中の0.5μgまでのフッ素を定量することができ,その5μgに対して変動係数1.47%,モル吸光係数約23,500,から試験溶液の吸光度は10mmセルで0.06程度であった.<BR>飲料水中の微量フッ素の定量に応用し,ほぼ満足できる結果を得た.飲料水中に通常含まれているイオンの共存は妨害とならなかった.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
著者
関連論文
- 原子吸光光度法による微量塩素の間接定量
- インジウムの黒鉛炉原子吸光法におけるランタンの効果
- シンコニジンを有機塩基剤として用いるジエチルジチオカルバミン酸銀塩法によるヒ素の吸光光度定量
- 炎光光度法によるタンタル中の微量力ルシウムの定量
- 炎光光度法によるアルミニウム中のカルシウムの定量
- パイロリシス分離-アリザリンコンプレクソン抽出光度法によるタンタル中の微量フッ素の定量
- アリザリンコンプレクソンを用いる微量フッ素の抽出光度定量
- ジチゾン抽出法を用いるトリウム化合物中の微量銀の定量
- イオン交換法を用いるトリウム中の微量カドミウムの分離定量
- フェノールフタリンを用いたシアンイオンの吸光光度定量
- フッ素のアリザリンコンプレクソン抽出吸光光度法におけるアルミニウムの妨害除去
- アンモニア窒素の微量定性分析
- チモール-抽出光度法による極微量アンモニア窒素の定量
- 溶媒抽出による高純度アルミニウム中の微量リンの光度定量
- 原子吸光滴定法による微量塩素の定量
- パラジメチルアミノベンジリデンローダニン試験紙によるタンタル,ジルコニウム,チタンおよびイ***ーケーキ中の微量塩素の定量