フェノールフタリンを用いたシアンイオンの吸光光度定量
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概要
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シアンイオンは銅(II)イオンと安定な[Cu(CN)<SUB>2</SUB>]<SUP>-</SUP>錯イオンを形成し,共存するフェノールフタリン(無色)はフェノールフタレインに酸化され,アルカリ性で赤色を呈する.最大吸収波長は553nm付近にあり,見かけのモル吸光係数は2.4×10<SUP>4</SUP>で,一定吸光度に達するまでに約2時間を要する点,ピリジン-ピラゾロン法に比較して劣るが,不快臭などはなく操作は簡易である.<BR>操作の最適条件は0.5%フェノールフタリン-0.1<I>N</I>水酸化ナトリウム溶液および0.039%硫酸銅(II)溶液の各1m<I>l</I>/25m<I>l</I>を加え,30℃で2時間静置する.検量線は2.5〜25μg/25m<I>l</I>の範囲で直線性を示し,呈色は少なくとも24時間は安定である.共存イオンの影響についても検討した.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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