原子吸光光度法による微量塩素の間接定量
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概要
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塩化銀の沈殿をメンブランフィルターで濾過分離したのちアンモニア水に溶解し,原子吸光光度法で銀量を求め,間接的に塩素を定量する方法を検討した.<BR>塩素イオンを含む溶液を硝酸酸性とし,フェノールフタレイン溶液および硝酸銀溶液を加えてかき混ぜたのち,-5℃の冷却遠心機で15分間遠心分離する.溶液を低温(3℃以下)に保ちながら,ポアサイズ0.1μのメンブランフィルターで吸引濾過し,希硝酸の冷溶液で洗浄する.フィルター上の塩化銀をアンモニア水に溶解したのち,原子吸光光度計で銀の吸光度を測定し,検量線から塩素を定量する.<BR>溶液30m<I>l</I>中に10μg以上の塩素を含むとき,95%以上の回収率で塩素を定量しえた.本法をチタン金属中の塩素定量に応用し,ほぼ満足できる結果を得た。
著者
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