チモール-抽出光度法による極微量アンモニア窒素の定量
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
チモールとアンモニア窒素によって生じたインドチモール色素を,各種有機溶媒で抽出する条件を検討した.アルコール類以外では非解離型(赤桃色)となるので感度が低い.しかし,これらの有機層に固体水酸化ナトリウムを添加することによって解離型(青緑色)になることを見いだした.この場合の感度は,非解離型に比べて数倍よいが安定性は劣る.<BR>アルコール類では解離型のまま抽出しうるが安定性がわるい.抽出の際に水酸化ナトリウム溶液を加えると,きわめて安定で,感度のよい(20%以上増大)結果が得られた.アルコール類のうち,脱水操作が容易なイソブチルアルコールを用いて,ごく微量のアンモニア窒素定量法を確立した.本法は溶媒10m<I>l</I>を用いたとき,窒素1μgあたりの吸光度は0.16であった.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
著者
関連論文
- 原子吸光光度法による微量塩素の間接定量
- インジウムの黒鉛炉原子吸光法におけるランタンの効果
- シンコニジンを有機塩基剤として用いるジエチルジチオカルバミン酸銀塩法によるヒ素の吸光光度定量
- 炎光光度法によるタンタル中の微量力ルシウムの定量
- 炎光光度法によるアルミニウム中のカルシウムの定量
- パイロリシス分離-アリザリンコンプレクソン抽出光度法によるタンタル中の微量フッ素の定量
- アリザリンコンプレクソンを用いる微量フッ素の抽出光度定量
- ジチゾン抽出法を用いるトリウム化合物中の微量銀の定量
- イオン交換法を用いるトリウム中の微量カドミウムの分離定量
- フェノールフタリンを用いたシアンイオンの吸光光度定量
- フッ素のアリザリンコンプレクソン抽出吸光光度法におけるアルミニウムの妨害除去
- アンモニア窒素の微量定性分析
- チモール-抽出光度法による極微量アンモニア窒素の定量
- 溶媒抽出による高純度アルミニウム中の微量リンの光度定量
- 原子吸光滴定法による微量塩素の定量
- パラジメチルアミノベンジリデンローダニン試験紙によるタンタル,ジルコニウム,チタンおよびイ***ーケーキ中の微量塩素の定量