フッ素のアリザリンコンプレクソン抽出吸光光度法におけるアルミニウムの妨害除去
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概要
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アリザリンコンプレクソン-抽出吸光光度法でフッ素を定量する際のアルミニウムの妨害除去に,水酸化鉄(III)による共沈分離法を検討した.<BR>AlF<SUB>6</SUB><SUP>3-</SUP>錯イオンを破へいするpHならびに水酸化鉄(III)沈殿中にアルミニウムイオンだけを共沈させ,フッ素イオンを分離することのできる最適pHを,水酸化ナトリウムおよびアンモニア水を用いて比較検討した.その結果,AlF<SUB>6</SUB><SUP>3-</SUP>錯イオンを含む溶液に塩化鉄(III)を加え,アンモニア水でPH約10にして煮沸したのち濾過すれば,フッ素は容易にアルミニウムから分離することがわかった.<BR>この方法により,アルミニウム250μg以下が共存する溶液中のフッ素量25〜50μgを回収率約94%で定量することができた.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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