セラミックモノリスに固定化したグルコアミラーゼによる可溶性澱粉の加水分解
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概要
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高分子基質の加水分解反応を触媒する固定化酵素の担体としてのセラミックモノリス (平均細孔径15μm) の有効性を評価するために, <I>Rhizopus delemar</I>起源のグルコアミラーゼを使って可溶性澱粉 (平均分子量30000) の加水分解を50℃, pH 45で行った.<BR>攪拌軸に, 扇形状に切断した固定化酵素モノリスをセットした回分式反応器における反応初速度測定の結果より, 澱粉濃度が89g/l以上では細孔内拡散効果が無視できることがわかった.<BR>また先に提案した, 速度パラメータが基質の平均分子量の低下とともに直線的に変化すると仮定した簡略化反応速度式は, 本論文における回分式および連続式固定化酵素反応器による反応のシミュレーションにおいても有効であった.
- 社団法人 化学工学会の論文
著者
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楠 浩一郎
九州大学工学部
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川上 幸衛
九州大学工学部化学機械工学教室
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加藤 敬一
九州大学工学部化学機械工学教室
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白石 文秀
九州大学工学部 化学機械工学科
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川上 幸衛
九州大学工学部 化学機械工学科
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加藤 敬一
九州大学工学部 化学機械工学科
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