セラミックモノリスに同時固定化したβ-アミラーゼおよび枝切り酵素による可溶性澱粉からのマルトースの生産
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概要
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セラミックモノリスに固定化したβ-アミラーゼと枝切り酵素 (プルラナーゼまたはイソアミラーゼ) による可溶性澱粉の加水分解反応を, pH 4.8.40℃において回分式反応器および流通式反応器を用いて行った.回分式反応は3個の固定化酵素モノリスをセットしたバスケット撹拌翼を使い, 外部拡散効果の無視できる条件下で反応液を撹拌することによって行った.まずマルトース収率の向上をはかるためセラミックモノリスへの効率のよい酵素固定化法を検討した.次にマルトース濃度の経時変化データに対して先の論文で検討した遊離の2酵素反応に対する反応速度式と細孔内拡散現象を組み合わせたモデル式を適用し, その適合性を調べた.流通式反応は固定化酵素モノリス10個を積み重ねた反応器を用いて行い, 5〜100kg・m<SUP>-3</SUP>の濃度の澱粉を基質とする連続的なマルトース生産を検討した.その結果本固定化酵素モノリス反応器では効率よくマルトース生産が行われることが明らかになった.
- 社団法人 化学工学会の論文
著者
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川上 幸衛
九州大学工学部化学機械工学教室
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白石 文秀
九州大学工学部 化学機械工学科
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小嶋 剛
住友化学 (株)
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湯浅 秋雄
旭化成 (株)
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楠浩 一郎
九州大学工学部 化学機械工学科
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川上 幸衛
九州大学工学部 化学機械工学科
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