インターフェロン-α2a治療中に,運動神経障害を呈したC型慢性活動性肝炎の2例
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概要
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インターフェロン(IFN)-α2a治療中に,運動神経障害を呈したC型慢性活動性肝炎の2例を報告した.症例1は60歳,女性.IFN療法終了後に呼吸困難とともに下肢の筋力低下が急速に出現した.下肢の筋力低下については,電気生理学的所見から軸索型急性多発性根神経炎と診断し,呼吸困難については胸部画像診断から間質性肺炎と診断した.ステロイドパルス療法,ステロイド内服および理学療法により症状は徐々に改善した.症例2は38歳,男性.IFN療法開始後7日目に口唇を中心とした右顔面運動障害が出現した.神経学的所見から右末梢性顔面神経麻痺と診断し,IFN投与を中止した.メコバラミン投与と星状神経節ブロックにより症状は改善した.IFNは,慢性肝炎に対する通常量でも,稀に運動神経障害を呈する例があり,注意を要すると考えられた.
著者
-
沖田 極
山口大学医学部先端分子応用医科学消化器病態内科学
-
日野 啓輔
山口大学医学部保健学科
-
副島 由行
総合診療部
-
根来 清
総合神経内科
-
奥田 道有
山口大学医学部第1内科
-
佐貫 和俊
総合診療部
-
彦 昭銘
山口大学医学部第1内科
-
谷川 幸治
総合診療部
-
藪下 芳子
山口大学医学部第1内科
-
福迫 俊弘
総合神経内科
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