管壁反応器によるプロピレンの部分酸化反応
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概要
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硫酸銅溶液からアルミニウム管内壁に銅を析出付着させた管壁反応器を用いてプロピレンの部分酸化反応を行い, いろいろな反応条件での触媒と生成物の挙動を測定した.その結果, アクロレイン生成速度の初期活性と定常活性とが非常に異なる場合があることが明らかにされた.さらに, この定常活性は酸素分圧, 反応温度などの反応条件によってアクロレイン生成速度が100倍も異なる2つの領域に分かれることが示された.この定常活性において反応速度におよぼす反応物濃度依存性を明らかにした.また熱天秤による反応条件下での重量変化の測定からアクロレイン生成速度の大きい領域では触媒の重量変化がほとんどなく, アクロレイン生成速度の小さい領域では重量増加が大きく両者が非常に良く対応することを明らかにした.<BR>二酸化炭素など他の生成物の生成速度にはアクロレイン生成速度で見られたような2つの領域は確認されなかった.
- 社団法人 化学工学会の論文
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