粒状MSCによるCO<SUB>2</SUB>-PSA分離特性

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概要

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PVA/フェノール系樹脂成形体を原料とする粒状MSCのN<SUB>2</SUB>, CO<SUB>2</SUB>それぞれの吸着平衡, 吸着速度の測定を行った結果, 本MSCでは, CO<SUB>2</SUB>, N<SUB>2</SUB>の平衡吸着量比 (CO<SUB>2</SUB>/N<SUB>2</SUB>) <SUB>eq</SUB>ならびに粒内拡散係数比 (CO<SUB>2</SUB>/N<SUB>2</SUB>) <SUB>diff</SUB>が大きく, これがCO<SUB>2</SUB>-PSA分離材として機能しうることがわかった.つづいて本MSCを用いてN<SUB>2</SUB>/CO<SUB>2</SUB>/水蒸気混合ガスのCO<SUB>2</SUB>-PSA分離濃縮実験を行った.その結果, 1) CO<SUB>2</SUB>濃度が15vol.%の混合ガスを収率0.96以上のもとで最大68vol.%に濃縮できることが明らかとなった.なお, 本実験では供給ガスへの水蒸気同伴によるCO<SUB>2</SUB>分離性能の低下は認められなかった.2) CO<SUB>2</SUB>-PSA分離操作では吸着時間および排ガス取出量がCO<SUB>2</SUB>分離性能に大きな影響を及ぼすことが認められた.また, このことは吸着塔内温度分布の経時変化から裏付けられた.

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