酸化鉄粒子充填層を用いる低熱量ガス化ガスの脱硫

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概要

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酸化鉄粒子充填層による低品位固体燃料ガス化ガス中のH<SUB>2</SUB>SならびにSO<SUB>2</SUB>の高温直接除去について実験的および理論的に検討した.<BR>硫化反応においては, 繰り返し脱硫・再生サイクルを行っても酸化鉄の脱硫の容量ならびに速度は変化しないが, 酸化鉄の粒径が大きくなるにしたがい粒子内の物質移動抵抗により脱硫速度は減少することが確認された.また本実験条件下においてはH<SUB>2</SUB>Sの破過特性において実験結果と計算結果は良好な一致を示し, 本理論解析の妥当性が認められた.さらに, 酸化鉄粒子充填層はSO<SUB>2</SUB>の除去にも適用できることが認められ, このことはSO<SUB>2</SUB>が還元雰囲気下においてH<SUB>2</SUB>Sに変換された後, 鉄とH<SUB>2</SUB>Sの反応によって除去されるものと考えられる.これらの知見より, 本高温脱硫プロセスはH<SUB>2</SUB>SのみならずSO<SUB>2</SUB>の除去に対しても有効であることが確認された.
社団法人化学工学会の論文

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