クロロフェノールの低温湿式酸化分解におけるアルカリ剤及び触媒の影響

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概要

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100ppmクロロフェノールを反応温度373K，413K，433K，酸素分圧0.1MPaのもと，最大反応時間48hでバッチ式反応器を用いて湿式酸化分解を行い，分解促進効果が期待されるアルカリ剤（NaOH）およびルテニウム触媒（3% Ru/TiO2）の影響を検討した．アルカリ剤および触媒の添加により無触媒時で分解が困難とされる低温度域において効果的な分解が行われることが確認された．しかし，アルカリ剤を添加した場合には，最終生成物として酢酸，蟻酸を検出し，脱塩素化の向上は示されるものの全有機炭素の無機化は困難であった．一方，触媒を添加した場合には分解反応の進行に伴い，中間生成物としてp-クロロヒドロキノンが生成し，その後，塩素，炭素をほぼ完全に無機化できることが確認された．
社団法人　化学工学会の論文
2002-09-20

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