多孔質ガラスによるニッケルとコバルトの分離
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
高ケイ酸質ガラスを骨格とする多孔質ガラス (以下PVGと略す) は耐熱性に憂れ, 表面積が大きくまた均一なミクロ孔を持つため担体・濾材・分離膜などへ利用されている.しかしPVGは表面シラノール基を多量に含むにもかかわらず, その酸強度が低いためイオン交換体としてはほとんど利用されていない.最近, PVGが金属のアンミン錯体をアンモニア配位子とシラノール基との配位子置換により有効に吸着し, その吸着特性は金属の種類により相違することが報告された.この結果はPVGを陽イオン交換体とした金属の分離の可能性を示唆している.<BR>ここでは類似した吸着特性のため比較的困難と言われているニッケルとコバルトの分離に関する基礎研究を行った.そのためこれらの金属を回分法で同時に吸着させ, それらの金属およびアンモニウムイオンの吸着特性を比較した.またPVGを充填したオープンカラムを用いて分離性能に及ぼす操作条件の影響を検討した.
- 社団法人 化学工学会の論文
著者
関連論文
- ピリジン-2,6-ジカルボン酸を溶離液とした多孔質ガラス充填カラムによる銅, ニッケル, 亜鉛およびコバルトの分離
- エチレンジアミンを錯化助剤とした多孔質ガラスによる二価遷移金属の吸着および分離
- ピリジン-2,6-ジカルボン酸を溶離液とした多孔質ガラス充填カラムによるニッケルとクロムの分離
- 硝酸およびクエン酸を溶離液とした多孔質ガラス充填カラムによるニッケルとクロムの分離
- クエン酸を溶離液とした多孔質ガラス充填カラムによるニッケルとクロムの分離
- 酢酸を溶離液とした多孔質ガラス充填カラムによるニッケルとクロムの分離
- 多孔質ガラスにおけるクロム, ニッケルおよびコバルトのイオン交換による吸着
- メチルアミンを溶離剤に用いた多孔質ガラス充填カラムによるニッケルとコバルトの分離
- ポリアミンを用いた多孔質ガラス充填カラムによるニッケルとコバルトの分離
- アンミンニッケル錯イオンの多孔質ガラスにおける吸着平衡
- ナトリウムイオンおよびアンモニウムイオンの多孔質ガラスにおけるイオン交換平衡
- エチレンジアミンコバルト錯イオンの多孔質ガラスにおける吸着平衡
- エチレンジアミンおよびエチレンジアミン・ニッケル錯体の多孔質ガラスにおける吸着平衡
- ニッケル-エチレンジアミン錯イオンの多孔質ガラスにおける吸着平衡
- 多孔質ガラス充填カラムによるニッケルとコバルトの分離
- 多孔質ガラスによるニッケルとコバルトの分離
- 多孔質バイコ-ルガラスのカチオン交換特性
- クエン酸を錯化助剤とした多孔質ガラスによる二価金属の吸着および分離
- クエン酸を錯化助剤とした多孔質ガラスによる二価金属の吸着および分離
- 多孔質ガラスによるニッケルとコバルトの分離
- 多孔質ガラスによるニッケルとコバルトのイオン交換分離に関する基礎研究
- 多孔質ガラスに担持したニッケルの分散度におよぼす還元焼成の影響
- 多孔質ガラスにおけるエチレンジアミン吸着量の推算法
- ニッケル-エチレンジアミン錯イオンの多孔質ガラスにおける吸着平衡
- 多孔質ガラス充填カラムによるニッケルとコバルトの分離
- ニッケルおよびコバルト・エチレンジアミン錯イオンの多孔質ガラスにおける吸着に関する基礎研究
- 多孔質バイコ-ルガラスの細孔構造におよぼす母ガラスの組成および熱処理条件の影響
- フルフラ-ルとソ-ダライムによる気体-固体反応