特発性顔面神経麻痺におけるウイルス感染の実態に関する研究
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
It is of great importance to know the incidence of viral infection on Bells palsy and to establish an early differential diagnosis, not only for elucidating the causes of Bells palsy but also for deciding the proper treatment, in 11 research facilities located throughout Japan were studied on 257 cases diagnosed as Bells palsy and compared with the result on a healthy control group and a Ramsay Hunts syndrome group. Antibody titers to eight viruses: varicella-zoster virus, herpes simplex virus, influenza A and B virus, mumps virus, adenovirus (all the above by complement-fixing reaction), rubella virus, and Japanese encephalitis virus (the last two by hemoagglutination inhibitation test). Viral infection was judged positive in such a case that titer differerence between the acuteand convalescent-phase specimens was four times or more. For the Ramsay Hunts syndrome group (47 cases), all except the extremely mild cases exhibited significant increase in the antibody titer to varicella-zoster virus, re-confirming that V-Z virus caused Ramsay Hunts syndrome. Out of the 257 cases of Bells palsy, 94 cases (37%) showed significant increase in one or more of the types of virus by repetitive examination. Forty-five cases (18%) in the patients showed a significant rise in V-Z antibody titers. There were 14 cases (5%) for which herpes simplex virus can be the cause of paralysis. The fact that the incidence of mixed infection with influenza A virus, influenza B virus, or adenovirus in patients of zoster sine herpete (27%) was markedly greater than in the case of Ramsay Hunts syndrome (4%) may indicate that owing to mixed infection with these viruses, lowvirulence varicellazoster virus may interact to generate facial paralysis
著者
-
隈上 秀伯
長崎大
-
戸川 清
秋田大 耳鼻科
-
北村 武
千葉大学
-
斎藤 英雄
日大耳鼻科
-
柳原 尚明
愛媛大 中央手術部
-
小池 吉郎
山形大医学部耳鼻咽喉科
-
細見 英男
神戸大学医学部耳鼻咽喉科学教室
-
陌間 啓芳
阪大耳鼻科
-
西村 宏子
京大
-
小林 武夫
東大
-
森 弘
北野病院
-
冨田 寛
千葉大
-
奥田 雪雄
千葉大
-
内藤 準哉
長崎大
-
山本 悦生
阪大
-
玉置 弘光
神戸大
-
古川 裕
神戸大
-
上塚 弘
神戸大
-
松居 敏夫
東大
-
滋賀 秀壮
新潟大
-
北條 和博
新潟大
-
青柳 優
秋田大
-
堀内 政子
日大
-
細見 英男
神戸大
-
戸川 清
秋田大
-
柳原 尚明
愛媛大
-
小池 吉郎
山形大
-
斎藤 英雄
日大
-
陌間 啓芳
阪大
関連論文
- 幼小児の低音部の内耳機能の評価 : 外耳道誘導蝸電図CMを用いて
- 65歳以上のめまい患者10年間の統計的観察(1984年〜1993年)
- 外耳道誘導蝸電図CMを利用した幼小児の聴力検査
- 耳鼻咽喉科疾患と性ホルモン
- 上顎癌の頭蓋内浸潤経路についての1考察--神経行性浸潤の可能性
- メニエル病の髄液所見--特に免疫グロブリンを中心に
- IFNによる聴覚障害における蝸電図学的考察
- 実験的顔面神経浮腫部における組織学的検討
- 顔面神経変性後の結合組織と血管透過性の変化
- 顔面神経束内における脈管外通液路(第2報) : 脳神経を介した通液路について
- 動注療法に伴った顔面神経麻痺
- 抗アレルギー剤の鼻アレルギー薬効検定に及ぼす心身医学的因子の影響 : Traxanox (Y-12141)の二重盲検テストから
- 舌神経鞘腫の1例
- 気管狭窄 (〔気管狭窄〕)
- 感覚性失語症の1例--とくに神経耳科的所見について
- 青色鼓膜に対するリニアック電子線照射経験
- 鼻内焼灼法(臨床ノ-ト)
- 蝸電図よりみた突発性難聴の病態 (蝸電図・脳波をめぐる諸問題-1-)
- 165 鼻腔洗浄液中Tryptase,Histamine,ECP量からみた、好塩基性細胞、好酸球の鼻アレルギーの遅発相への関与
- 耳鼻咽喉科領域におけるAmikacin(BB-K8)の使用経験
- 12. 声帯の等価スチフネスについて(第464回千葉医学会例会 第47回千葉耳鼻咽喉科会例会)
- 13. 発声中の声帯変位と声門下圧の微細変化について(第464回千葉医学会例会 第47回千葉耳鼻咽喉科会例会)
- 295 鼻茸における免疫組織学的検討
- 319 鼻アレルギー患者下甲介粘膜における活性化好酸球と Tリンパ球サブセット
- 5. 口蓋扁桃癌の1例(千葉耳鼻咽喉科会第43回例会 千葉医学会第397回例会連合会)
- 小児の外傷性顔面神経麻痺の3症例
- 7) 耳性大脳膿瘍の1例に就て(第321回千葉医学会例会,第28回千葉耳鼻咽喉科例会連合会演説要旨)
- 23. Supracricoid laryngectomy
- 3. 萎縮性鼻炎の鼻内粘膜上皮化生に関する電顕的観察(一般口演,第41回千葉医学会総会 第10回千葉県医師会学術大会連合大会演説要旨)
- 3. Toxic DermatitisのFocusと思われた副鼻洞炎の1例(千葉耳鼻咽喉科会第43回例会 千葉医学会第397回例会連合会)
- 7. 末梢および脊髄神経外科の問題点(昭和44年度(1969)千葉大学医学部公開講座抄録集)
- 3) 会厭膿瘍の3例に就いて(第321回千葉医学会例会,第28回千葉耳鼻咽喉科例会連合会演説要旨)
- 深頸部膿瘍について
- 26)頭頸部癌の頸部転移について(ガン,第43回千葉医学会総会,第12回千葉県医師会学術大会連合大会,第5回日医医学講座)
- 6. ヨードの唾液内排泄について(第332回千葉医学会例会-放射線部会-)
- 13) 頭重,発汗異常を伴える慢性副鼻腔炎の一考察(第321回千葉医学会例会,第28回千葉耳鼻咽喉科例会連合会演説要旨)
- 鼻粘膜におけるi-NOS存在の検討
- RSウイルス感染症の病態 : 感染実験第2報
- RSウイルス感染症の病態 : 感染実験第1報
- 16) 喉頭癌の4例に就いて(第321回千葉医学会例会,第28回千葉耳鼻咽喉科例会連合会演説要旨)
- 鼻粘膜における免疫組織学的検討 : フィブロネクチンを中心に
- 2. 超音波の医学的応用(昭和45年度(1970)千葉大学医学部公開講座抄録集)
- 43年の秋
- 2) 異型扁桃腺周囲炎の2例(第321回千葉医学会例会,第28回千葉耳鼻咽喉科例会連合会演説要旨)
- 耳下腺腫瘍の組織学的考察 : 最終講義のなかから
- 顔面神経麻痺の神経外科的療法(脳と神経の研究VI)
- 15. 映画供覧 : 頸部廓清術(千葉耳鼻咽喉科会第43回例会 千葉医学会第397回例会連合会)
- 11.上顎癌の診断 : 手術法の選択(千葉耳鼻咽喉科会第42回例会,千葉医学会第385回例会連合会)
- 11.耳下腺腫瘍の手術の経験(千葉耳鼻咽喉科学会第41回例会,千葉医学会第385回例会連合会)
- 21)慢性鼻炎の治療(千葉耳鼻咽喉科会第39回例会,千葉医学会第373回例会連合会)
- 16.下咽頭癌(第366回千葉医学会例会,第38回千葉耳鼻咽喉科会例会)
- 20. ステノン氏管の外科(日本耳鼻咽喉科学会関東地方会第364回例会,千葉耳鼻咽喉科会第37回例会連合会)
- 13. 萎編性鼻炎の本態観について(第355回千葉医学会例会 第35回千葉耳鼻咽喉科会例会連合会)
- ベ-チェット病と再発性アフタ(臨床ノ-ト)
- 10) 急劇に心機能障碍を生じて死亡した偽膜性アンギーナの1例(第321回千葉医学会例会,第28回千葉耳鼻咽喉科例会連合会演説要旨)
- 1. 高度の口蓋扁桃肥大により呼吸障害を訴えていた幼児の扁剔2例に就いて(第333回千葉医学会例会,第33回千葉耳鼻咽喉科会連合会演説要旨)
- 突発性難聴の誘発耳音響放射と蝸電図CM
- 顔面神経麻痺程度の判定基準に関する研究
- 6) 耳性頸靜脉血栓症例(第321回千葉医学会例会,第28回千葉耳鼻咽喉科例会連合会演説要旨)
- 特発性顔面神経麻痺におけるウイルス感染の早期診断に関する研究
- 特発性顔面神経麻痺におけるウイルス感染の実態に関する研究
- 2. 喉頭線維腫の1例に就て(第333回千葉医学会例会,第33回千葉耳鼻咽喉科会連合会演説要旨)
- 内耳温度刺激と血流反応よりみた前庭自律神経反射の研究
- 内耳温度刺激と血流反応
- 急性中耳炎に就て
- 耳鼻科疾患とステロイド療法(臨床ノ-ト)
- 三叉神経痛の病理組織学的所見
- 側頭骨転移を生じた悪性リンパ腫症例
- 顔面神経の障害とその局所診断 (最近の顔面神経障害の基礎と臨床(特集))
- 甲介切除のコツ (臨床ノート)
- 小児の末梢性顔面神経麻痺の観察
- 実験的顔面神経麻痺と筋攣縮 組織化学的検索
- ウイルス性顔面神経麻痺および内耳障害の実験的研究
- 耳茸 (耳鼻咽喉科手術の危険度(特集))
- 鼻腔腫瘍の臨床的観察
- 乳突洞再建術の成績
- ベル氏顔面神経麻痺の組織学的所見
- 末梢性顔面神経麻痺症例の病理組織学的所見
- 遊離外耳道袋状皮弁を用いたTympanoplastikの成績
- 中耳炎発症頻度の推移
- 前頭洞Mucoceleの鼻内手術について
- 2つの型の慢性顎下腺炎
- P32による舌Angiokeratomの表在治療
- 外傷性嗅覚脱失症の鑑定方法
- 顔面神経麻痺の予後診断における電気生理学的検査法の再評価
- Hunt 症候群における多発神経障害の検討
- 194 鼻粘膜好酸球および好塩基性細胞に対する分泌型IgAの作用
- 眼振急速相を欠いた温度眼振検査所見(映画)
- 実験的内耳障害と眼振の方向
- 鼻アレルギー患者下甲介粘膜における好酸球活性化とTリンパ球
- 蝸電図テータ処理の試み
- 二音刺激によるヒトの聴神経活動電位
- 剣道によると思われた感音難聴症例の検討
- 蝸電図よりみた突発性難聴の病態
- 鼓室内誘導部位の差による蝸電図の変化
- Electrocochleography
- 茎乳突孔からの実験的内耳障害における蝸牛電気現象
- Electrocochleography
- 映画1 乳幼児聴覚障害
- 家兎顔面神経再生に伴なう筋収縮力の回復