交互二方向流れの方位変化量に規制される孤立砂丘形態:水槽モデル実験
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概要
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移動砕屑物量が少ない場で発達する孤立砂丘地形と流れ環境との関係を調べる水中モデル実験をおこなった.初期の孤立地形に作用させる流れを交互二方向流としたところ,峰線の挙動にふたつの類型があることが分かった.既存の峰線とは異なる位置に新たな峰線が形成される独立型と,既存の峰線に沿って逆方向のスリップフェイスが形成され,峰線の移動方向が逆転する反転型である.両者は二方向流の方位差θに対応し,θ=45°の場合は独立型のみが,θ=180°の場合は反転型のみが生じた.θ=90°とθ=135°の場合,独立型と反転型とが地形上の異なる部位で同時に進行した.これらの峰線の挙動が長い時間に渡って繰り返されると,その累積的な影響の結果として,3種類の地形が発達した.これらの地形は,それぞれ天然のドーム砂丘,縦列(セイフ)砂丘,リバーシング砂丘と共通する形態を持っていた.この成果は,天然の各種孤立砂丘の形成要因解明に寄与するものである.
著者
-
関口 秀雄
京都大学防災研究所
-
関口 秀雄
Professor Disas. Prev. Res. Inst. Kyoto University Uji Kyoto 611-0011.
-
関口 秀雄
京都大
-
谷口 圭輔
大阪大・院
-
遠藤 徳孝
金沢大学理工研究域自然システム学系
-
関口 秀雄
京大 防災研
-
谷口 圭輔
大阪大学大学院理学研究科宇宙地球科学専攻
-
遠藤 徳孝
金沢大学理工学研究域自然システム学系
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