Co<SUP>60</SUP>体外照射と泌乳 : I. 乳量・乳脂肪・血球・妊産等に及ぼす影響
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概要
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1. 条件の異なつた5頭の乳牛を用い, 10回にわたつて, 人間の最大許容量 (1950年) の程度で, Co<SUP>60</SUP>の弱照射を行なつた。すなわち, 最低は7日間で約250mrを1回だけ, 乳房部または後頭部に照射した場合, 最高は1年のうちに7日間で250mrを2回と, 10日間で1000mrを1回と, 都合3回にわたつて, 乳房部および後頭部に照射した場合, あるいはまた20日間で2000mrを1回だけ後頭部に照射した場合について, それらの影響を調べた。<BR>2. この程度の照射では, 乳量・乳脂肪含量・白血球・赤血球・妊娠・出産・その他一般生理状態に対してほとんど影響が認められなかつた。ただ乳量が10回平均でわずかに3%増加していたが, これを結論とすることはできない。<BR>3. 乳牛は, 人間に比べて, 刺激に対する感度を異にしているが, 上記の程度のCo<SUP>60</SUP>照射では, ほとんど影響がないものと認められた。
- 社団法人 日本畜産学会の論文
著者
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岩田 久敬
大下学園女子短大栄養化学室
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岩田 久敬
九州大学農学部農芸化学栄養教室
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小林 邦彦
九州大学農学部農芸化学栄養教室
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佐藤 義親
九州大学農学部農場
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小林 邦彦
九州大学農学部
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岩田 久敬
九州大学農学部
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